オスプレイ配備反対国会包囲行動  全労協新聞 2012年10月号 3面

オスプレイ配備反対国会包囲行動  全労協新聞 2012年10月号 3面
 



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オスプレイ配備反対の声が国会を包囲(9月9日)
 


オスプレイ配備反対国会包囲行動
 
沖縄の10万人県民大会に連帯して
国会を包囲する「オスプレイ配備反対」の声
 
 
 九月九日、沖縄でオスプレイ配備に反対する県民大会が開催される中、首都圏でも呼応する形で同時刻に国会包囲行動が取り組まれました。
 台風で延期となった八月五日の県民大会のときにも、同時アクションとして、日本教育会館で屋内集会と水道橋までのデモが行われましたが、再度県民大会が計画されたこの日は国会を包囲しようという屋外行動となりました。
 朝からじりじりと熱い日差しが照りつける中、国会前には午前十時ごろから次々と人々が集まり始め、行動開始の十一時には国会正門前は動き回るのも困難なほど人々で埋め尽くされました。
 主催者を代表して、一坪反戦地主会・関東ブロックの外間共同代表から「六七年以上も基地負担に苦しみ続けてきた上に、オスプレイの強行配備で沖縄の怒りはピークに達している。沖縄だけではなく日本の未来のために配備を阻止しよう」と訴え、行動が開始されました。

 この後、東京沖縄県人会の島袋事務局長が、オスプレイ普天間強行配備への怒りと配備阻止への決意を明らかにしました。更に国会議員や、軍事評論家の前田哲男さんがオスプレイの危険性を訴え、哲学者の高橋哲哉さんは「沖縄の運動が不要になるくらい声を上げていき、政治を変えよう」と呼びかけました。この行動の三日前にも、オスプレイアメリカで緊急着陸し、その危険性がますます明らかになり、沖縄・高江では、人々の反対運動を弾圧しながらオスプレイパッド(離着陸帯)の建設工事が強行されています。

 このような状況下、この日は「オスプレイ原発もいらない!」「辺野古に基地を造るな!」「高江の工事を中止せよ!」「普天間を即時閉鎖・撤去しろ!」「与那国への自衛隊配備を許さない!」とシュプレヒコールをしながら国会包囲を行いました。そして、十二時十五分、一万人の参加者で国会包囲が完成したと報告され、参加者の拍手に包まれました。また、沖縄現地集会は、配備を強行する日米両政府に「レッドカード」を突きつける意味でのシンボルカラーの赤に染められ、十万三〇〇〇人の参加があったことも報告され、沖縄でも、首都圏でも配備を拒否する強力な民意が示されました。

 オスプレイは、十月一日から現在駐機中の岩国から普天間基地に移動を開始しています。「オスプレイはいらない!」「もうこれ以上の基地負担はいやだ!」沖縄の声に耳を傾けながら、配備阻止へ向け、より具体的な行動を積み重ね、これからも闘っていきましょう。
(下地厚 全国一般東京労組)
 


 
 
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