非正規、外国人労働者、選挙を柱の12春闘   -全労協新聞 2012年3月号 2-3面

全労協新聞 2012年3月号 2-3面
 
1.広島県労協/ 非正規、外国人労働者、選挙を柱の12春闘
2.沖縄支援・連帯ツアー 辺野古、高江で熱い闘いと交流


 
 


1.


広島県労協
 
非正規、外国人労働者
選挙を柱の12春闘
 
周知のように、一七〇〇万人に及ぶ労働者が非正規雇用となっている。しかも、その中の一〇〇〇万人以上の労働者が年収二〇〇万円以下、いわゆるワーキングプアと呼ばれる層を形成している。広島県労協12春闘の取り組みの大きな柱の一つが、この非正規雇用労働者の組織化である。そして、この非正規雇用労働者の組織化は、労働者派遣法の抜本的改正、あるいは廃止と分かちがたく結びついている。

二つ目の柱は、外国人技能実習生問題への取り組みである。広島では、スクラムユニオン・ひろしまを中心として「外国人技能実習生を支援する会」が組織され、多くの実習生問題に取り組んでいる。福山では、福山ユニオン・たんぽぽが残業代未払い問題を要としながら、非人間的取り扱いに抗議し、闘いを展開している。

三つ目の柱は、県労協の池上議長を四度、福山市議会に送り出す選挙戦に勝利することである。労働運動の衰退が、今日の社会状況を生み出している大きな根拠の一つであることは疑いがない。労働者の現場での苦しみや困難を理解している池上議長の当選は、広島東部における闘いの前進に不可欠である。すでに二月十九日、選挙事務所開きが行われ、四月一日公示、八日投開票の闘いが始まっている。広島県労協は、これらの三つの柱を軸としながら、12春闘を果敢に闘い抜いていく決意である。
広島県労協事務局長 土屋信三)
 


2.


 
●沖縄支援・連帯ツアー
 
辺野古、高江で
熱い闘いと交流
 
 
二月三日〜五日まで東京東部沖縄実行委主催の沖縄辺野古・高江現地闘争支援・連帯ツアーに参加しました。当実行委は一九九六年に結成され十五年になりますが、沖縄の闘いに連帯して、東京東部の地域で闘ってきました。二〇〇四年の辺野古ボーリング調査の時にも数回の団を派遣して、カヌーでのやぐら撤去阻止行動にも参加し、また防衛省や調査会社への申し入れ行動などを行い沖縄闘争への支援連帯を行ってきました。

今回は東部七区の地公労の仲間を始め総勢二一人の参加者があり、沖縄の「反戦・反基地の闘い」に連帯する目的で企画されました。一日目は、辺野古の「テント村」を訪問。座り込みと監視をつづけて、二八四七日目。テント村の村長でもあり「ヘリ基地反対協議会」の安次富浩さんから現状の報告と米軍キャンプシュアブの境界フェンスまで案内をしてもらいました。

安次富さんは「防衛局は相当あせっている」「基地を辺野古におしつけようとしているが、県知事を含め微動だにしないものだから、防衛省を追い込んでいる。」「ここはダメだ、普天間の基地は閉鎖しなさいの沖縄の闘いにアメリカのほうが再編の動きも出ています。」「我々が結束すれば大丈夫です」と運動に強い自信と確信をもって話される姿に一同大きな感動をうけました。夜の交流会にも安次富さんら現地の方たちとの交流が遅くまで続きました。翌日の朝刊沖縄タイムスが「米、辺野古断念へ」のトップ記事。米国防総省が、米議会との水面下の交渉で辺野古断念の意向を伝達したという内容です。グアム移転を先行させるアメリカの方針が、後日八日の日米共同声明に現れたのです。

二日目は今沖縄で最も熱い闘いである東村高江を訪問、ヘリパットの工事を強行していたが、真部沖縄防衛局長問題等でここ数日動きがなく、座り込みの闘いの報告を受けました。防衛局が建設阻止で座り込んでいる住民の頭上から拡声器などで最大音で妨害したり、座り込んだ八歳の少女までを、退去の裁判にかける暴挙にでています。まさに身体を張って闘っている現地の人達に触れ、深く感動し、これからも沖縄闘争への連帯を深める決意を固めることができました。

(東京・東部全労協議長 岸本町雄)
 


 
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