12けんり春闘第一波行動  全労協新聞 2012年3月号 2面

全労協新聞 2012年3月号 2面
 


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▲12けんり春闘結成集会(東京2月3日)
 


●12けんり春闘第一波行動
 
生活できる賃金、有期労働者の正社員化
原発再稼働中止を日本経団連に要請
 
 
二月二十一日、12けんり春闘全国実行委員会は春闘第一波行動として東京総行動の中で日本経団連への要請行動に取り組んだ。朝、総務省前から出発し、各争議現場/親会社要請行動を展開してきた「東京総行動」の一行に加えて、十二時過ぎからけんり春闘に参加する労組が次々に大手町の日本経団連前に集まってきた。総数は一八〇人になり、早速集会を開催して春闘勝利に向けた行動を展開した。

集会はけんり総行動の代表でもある、東京全労協の纐纈議長が開会挨拶を行い、司会を進行した。まず、12けんり春闘全国実行委員会を代表して金澤全労協議長が挨拶を行った。金澤代表は日本経団連の12年経労委報告に触れ、総額人件費抑制政策が労働者の生活を破壊し、若者を中心にワーキングプアが拡大していると指摘し、経団連は社会的責任を自覚して大幅賃上げに応じるよう訴えた。

続いて、各労組から発言が行われた。まず最初に①JAL解雇撤回闘争を闘っている原告団から鈴木さんは整理解雇の不当性を訴え、裁判も判決を間近に控えて一層の支援・協力が訴えられた。続いて、②郵政ユニオンの須藤書記長は郵政職場で行われている非正規職六五歳雇い止めを許さない闘い、③中小職場を代表して全国一般全国協の平賀委員長から大企業の賃金抑制攻撃が中小職場の労働者に大きな痛手となっていること、また有期労働者などの待遇改善を阻害していること状況に闘いを挑んでいく決意が述べられ、④フィリピントヨタ労組を支援する会の風呂橋さんから元日経連の会長を務めていたトヨタがフィリピンで組合つぶしのために二〇〇人を超える労働者を解雇し、未だ解決していないことを糾弾する発言が行われた。
発言の最後に、東北被災地で支援活動を続けている「名無し震災救援団」鳥井さんから震災復興へ日本経団連も責任を果たすよう発言が行われた。こうした発言を受け、日本経団連に要請書を手渡すこととなったが、今回も日本経団連は入り口を多数のガードマンで塞ぎ、受け取りを拒否する暴挙を繰り返した。最後に田宮代表の音頭で経団連への抗議をこめた団結ガンバロウを三唱し、参加者は東京総行動の日程に戻った。

この日には集会に真新しい宣伝力ーが登場した。この中小カーは郵政4・28争議、国鉄闘争原告団、昭和シェル労組の争議解決金によって寄贈されたことが鳥井さんから紹介され、参加者は大きな拍手で歓迎した。

それにしても日本経団連はいつまでも労働者の声に聞く耳を持たない態度を続けている。大企業のエゴを見せるのみである。
12春闘日本経団連に対して真っ向から闘いを貫き、人らしい生活できる賃金獲得のために闘いを強めていくことを確認した。
 


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日本経団連前で12けんり春闘第一波行動(2月21日)


 
(F)