大阪維新の会と全面対決する12春闘へ  全労協新聞 2012年3月号 1面

全労協新聞 2012年3月号 1面
  橋下大阪市長が思想調査 大阪維新の会と全面対決する12春闘
全労協新聞 2012年3月号 4面
  大阪教育合同 橋下はいらない!と大阪市役所包囲行動

 
全労協新聞 2012年3月号 1面
 


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大阪市役所を怒り包囲行動。(2月12日)
 


●橋下大阪市長が思想調査
大阪維新の会
全面対決する12春闘
 
 
二月九日、橋下大阪市長は「労使関係に関する職員のアンケート調査」を実施しました。その目的は、職員の違法ないし不適切な政治活動、組合活動の調査・実態解明をするというものです。アンケートは市長の業務命令で、正確な回答がない場合は処分の対象にするという強制調査です。
質問は二二項目から構成されており、組合加入の有無、組合加入による利益・不利益、組合の力の認識、組合費への疑問の有無、選挙動員の有無、組合・選挙活動に誘った人の実名等を記入させるものです。回答は紙では受け付けず、庁内パソコンを使用して氏名・職員番号を記入しなければならないものです。

調査項目や調査方法は、労働組合に対する不当労働行為であるとともに、職員の思想・良心の自由を侵害する憲法違反にあたります。また、組合役員の行動を密告させる内容も含まれており、「独裁者」にしかできない調査になっています。

大阪市労連は調査が不当労働行為であることから府労委に救済を申し立てました。また、日弁連、橋下市長が所属する大阪弁護士会を始め各界から違法調査として批判が相次ぎました。批判の多さに驚いたのか、アンケートの実務を担当した野村修也弁護士(中央大教授)は、アンケートを締め切った後に、開封や分析を「凍結」すると発表しました。しかし橋下市長は、何の問題もないと居直っています。

橋下・大阪維新の会は、組合つぶし施策を実行しながら、教育基本条例・職員基本条例等を二月議会で制定しようとしています。そして、次の衆院選に打って出て、法律を変える戦略を公表しました。その中心的なねらいの一つに、労働組合の権利を剥奪することが含まれています。このような橋下・大阪維新の会を、大阪で押しつぶすために、12春闘は橋下市政との全面対決の場となります。
 
(山下恒生 大阪全労協副議長)
 


 


●大阪教育合同
橋下はいらない!と
大阪市役所包囲行動
 
 
二月大阪府議会、大阪市議会を前にして、橋下大阪市長大阪維新の会によるやりたい放題の攻撃がエスカレートしてきています。その中で、二月十二日、「教育基本条例」反対、「君が代」起立・斉唱強制の職務命令反対を掲げて、集会、デモ、大阪市役所を包囲するヒューマンチェーン行動がとりくまれ、大きな成功を収めました。
エルおおさかで行われた集会(「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪全国集会実行委主催)には、会場を完全に埋め尽くす五〇〇人が参加し、大いに盛り上がりました。発言に立った大阪全労協・高橋伸二事務局長は「労働組合として春闘の中で、橋下市長による労組破壊、公務員攻撃と闘う」と決意を表明し、三月十六日の春闘総行動で大阪市役所を包囲することを訴えました。この集会には、教育合同をはじめとした大阪全労協の組合員も多く参加し、集会終了後、参加者は大阪市役所前までデモ行進しました。

一方、大阪市役所前の中之島公園では、大阪全労協青年部メンバーを含む若者たちが企画した「橋下さんひどない!?☆橋下さんにひとこと言いたい!プロジェクト」が開かれました。一五〇人が集まったプロジェクトでは、ネットで知ったという子ども連れや学生らが次々とリレートークに立ちました。

デモ隊がプロジェクトと合流した午後四時過ぎから、大阪市役所包囲ヒューマンチェーンが開始。数分で完全に人間の輪がつながり、ウエーブやシュプレヒコールで「教育基本条例・職員基本条例はいらない!」「橋下もいらない!」を訴えました。
(寺本勉 大阪教育合同労働組合執行委員、「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪事務局員)


 
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