プリントパックで死亡労災事故!

世の中にはヒドイ会社がありますね。久しぶりの投稿
ですが、こんな労災事故を許さないために、自立労連のブログにも掲載します。経過のある話なので、何度かにわたって掲載していきます。よろしくお願いします。
 
 
プリントパックでの死亡労災事故の経過と背景
全印総連 京都地連 
 
去る3月22日京都市右京区の印刷会社プリントパックで入社してわずか一ヶ月半、希望溢れる26歳の青年労働者が菊全判8色機の大型印刷機デリバリ部分(排紙部分)に頭を挟まれ死亡する労災事故が起こりました。京都市域ではこの20年間で2度目の死亡労災事故です。
 
このプリントパックは前身が進洋製版という製版会社でしたが、「印刷通販」と銘打ってインターネット受注による365日24時間操業を行い、2005年売上7億円から2009年同52億円と5年間で売上を7.5倍に拡大急成長させています。印刷関連産業の中で製版業は生産器機のデジタル統合が進み、多くの部門が印刷会社社内で内製化された事で、業態として存続できなくなり生き残りをかけて新規事業への転換を進めている最中の事故でした。
京都ではプリントパックと同様に伏見区のグラフィックという会社が、京阪写真製版から業態変革して同じようにインターネット受注による24時間365日操業で急成長しています。この二社は同地域でしのぎを削るライバル競合企業で、事故の背景にはこういった過酷な企業間競争もありました。事故の翌日同社のホームページには次の様なお詫びが掲示されていました。
 
「機械の不具合により暫くの間受注ができません」と。一人の未来ある青年の死は「機械の不具合」と扱われています。 (続く)