全労協/ 日本通運の無期転換逃れに提訴 / 全労協新聞 2018年6月号

全労協日本通運の無期転換逃れに提訴 / 全労協新聞 2018年6月号


ユニオンネットお互いさま
日本通運の無期転換逃れに提訴


 日本通運株式会社は、一九三七年十月一日に設立された大手物流業者です。Oさんは、二〇一〇年十二月より、派遺社員として、東京ベイエリア支店流通センター事業所において倉庫事務業務を行っていました。その後、有期契約労働者として合計七回に亘って契約更新が繰り返されました。ところが、一七年八月三十一日付けの労働契約に、契約期間二七年九月一日~一八年三月三十一日までとの不更新条項か記載されていました。Oさんは、同社従業員で結成している全日通労働組合の組合員であったため、労働組合に相談し、一七年十月中旬に、労働組合は同社と雇止めについて交渉を行いましたが、同社は雇止めは撤回しませんでした。

 Oさんは、一七年十二月末にユニオンネットお互いさまに加入し、一八年一月九日に申し入れを行い、以降、数回に亘り団交を行い、雇用継続を要求しましたか、同社は不当にも三月三十一日付けで雇止めを強行しました。

 Oさんは、四月二日、日本通運株式会社に対して、「無期転換逃れ地位確認等請求事件」として、東京地裁に提訴、五月二十一日の第一回□頭弁論から、雇止め撤回を目指す裁判が始まります。司法の場でも労働契約法一八条違反の無期転換逃れの雇止めを断罪し、Oさんの職場復帰を勝ち取るまで闘います。全労協に結集する仲間のご支援よろしくお願いします。