東京清掃労組 地域の激励を糧に要求をつらぬく / 全労協新聞 2021年5月号 

東京清掃労組 地域の激励を糧に要求をつらぬく 全労協新聞 2021年5月号 

 


#全労協 

 

コロナ下で働き闘う労働者・労働組合

東京清掃労組

地域の激励を糧に要求をつらぬく


 今年一月に発出された緊急事態宣言は、昨年と違い期間が二ヵ月半に及んだ。しかし、その他にも決定的な違いがあった。それは昨年末からの急激な新型コロナ感染拡大により、これまでも逼迫していた保健所の業務がさらに厳しい状況におかれ、東京では一時、在宅療養と入院調整待ちの感染者を合わせると、実に約一六〇〇〇人にのぽった。この数字が意味するものは、昨年の緊急事態宣言期間とは比較にならないほど、感染者のこみが、集積所に排出されているということだ。

 知らず知らずのうちに感染者のごみを収集しているケースも増え、同時に感染リスクも高まったと想定される。本来、感染者のごみは感染性廃棄物として処理すべきものだが、感染者やその周りの人たちを、いわれのない差別から守るためにも、黙して収集を行ってきた。

 われわれは通常の状態との違いから、改めて特殊勤務手当の増額を各区に求めたが、「他区の状況を見ながら」や「他部署でも手当がついていない」等の理由から、昨年から措置されている一区を除いて新たに措置された区はなかった。

 もちろん、他部署も大変な状況におかれていることは承知している。しかし、清掃事業の区移管以降、各区の事業となったことから、清掃事務所におけるクラスターは、その区の事業の停止を意味する。

 組合員はこうした重圧の中、日々の作業にあたっている。その中で、区民の皆さんから感謝や激励のメッセージもいただいてきた。これらを糧に、今後も「やるべきことはやるが、求めるべきことは求める」姿勢を貫いていく。

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