福島原発過労死 裁判勝利判決を / 全労協新聞 2021年4月号 

福島原発過労死 裁判勝利判決を 全労協新聞 2021年4月号 

 


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福島原発過労死
裁判勝利判決を


猪狩忠昭さんが福島第一原発廃炉現場で死を遂げてから三年半の間、遺族は忠昭さんの無念を晴らすため、事実を知るため、会社いわきオール・社長夫妻・元請けの宇徳・東京電力を相手に闘ってまいりました。

 三月一日、証人尋問の法廷は緊張に包まれました。いわきオール前社長は原告側からの尋問に対して支離滅裂になりました。一方、遺族三人は事実を明確に証言しました。

被告東電の弁護士からの尋問に対してもスキを与えず逆に毅然と反論しました。

 三月三十日、福島地裁いわき支部が判決を下します。遺族は、いわき労基署・福島労働局の労災認定に対する消極姿勢に何度も抗議して認定を闘い取りました。無給で月一一〇時間を超える残業を忠昭さんに課したいわきオールに対する不払い賃金請求裁判においては裁判所の執拗な和解勧告を断固拒否して勝訴を手に入れました。遺族を励まし物心両面で支えてこられた全国の皆様!三たびの勝利めざして共に闘わん!

(東北全労協幹事星野憲太郎)