ユナイテッド闘争団 解雇の不当性を証言 / 全労協新聞 2021年3月号
全国一般・全労ユナイテッド闘争団
東京高裁口頭弁論で
解雇の不当性を証言
ユナイテッド航空、コンチネンタル航空、コンチネンタル・ミクロネシア航空は合併の過程で日本の労働組合(全国一般・全労働者組合)に所属する客室乗務員だけを「余剰人員」で解雇しました。
解雇撤回を求める控訴審第四回は一月二十九日、東京高裁にて口頭弁論が行われました。会社側は、尋問前日の夕方にバイク便で組合側代理人に反論書面を届けるなど、相変わらず不誠実な態度でした。しかし、私たち組合側は一丸となって準備を重ね、尋問当日は、証言台に立った当該・吉良が、会社側代理人による意地悪な質問に振り回されることなく、今まで自分らが一貫して主張してきた「合併完了こそしていなかったが、三社はすでに一体性を持った経営をしていた」という実態を説明した上で、「解雇四要件は雇用主のミクロネシア航空だけでなく、三社全体で判断するべきだ」ということを前面に出しました。
裁判所前情宣行動に結集した約一〇〇人の皆さんとシュプレヒコールをあげ、会社や裁判所に対して大きな圧力をかけることができました。ご参加いただいた方々はもちろんのこと、日ごろから応援して下さる皆さんのおかげで、私たちはこのように大企業と向き合って闘うことができています。心から感謝いたします。コロナ禍で傍聴席は二六席に制限され残念でしたが、裁判の後、報告会を開き弁護団から皆さんに内容をご報告しました。次回の第五回控訴審は、五月三十一日十六時から八二五法廷で結審となる予定です。締めの書面をしっかり出していきたいと思います。併せて、同時進行している中労委、都労委もあり、特に都労委も三月三十日十時三〇分から尋問があるのでがんばります。これからもご支援をよろしくお願いします。