全労協/ 不当判決に負けない成田行動、銀座デモ / 新聞 2019年5月号

全労協不当判決に負けない成田行動、銀座デモ / 新聞 2019年5月号



FAユナイテッド闘争団
不当判決に負けない成田行動、銀座デモ

三月二十八日東京地方裁判所にて解雇が有効との判決が出されました。

判決は、私たち原告の主張を全く受け入れられず、被告ユナイテッド航空の主張と、会社側証人尋問に立った元客室乗務員部長の証言をそのまま採用したものでした。まず、ユナイテッド航空(UA)とコンチネンタルミクロネシア航空(CMI)の関係については、合併に際して私たちが働いていたCMIを実質的に支配していたのはUAであり、そのUAの指揮による機材変更がCMIの人員余剰の原因であった事は全く無視されていてCMI単体の問題だとしています。二社の取締役も同じで、将来は合併し客室乗務員もすべてUA雇用になるとの説明も受けていて証拠も提出しました。UAは史上最高の利益をあげ、新規雇用も継続的に行われ、私たちも含め、全社員に利益還元のボーナスも出ていました。私たちの解雇理由を、コストがかかり、人員余剰であり不採算な為としていますが、CMI単体としても経営危機までに陥っている様子はなく、会社から経営状況に関する証拠は出されていません。解雇通告時に、早期退職案、地上職案が出されましたが、地上職へは面接を受けなくてはならず、受かる確約はありませんでした。

解雇通告後の団体交渉では、成田ベースの閉鎖ありきで、組合からの提案である、UA客室乗務員成田ベースへの配置転換、グアムベースへの配置転換、ジョブシェアーは一切検討されなかった不誠実極まりない対応だったのに対し、裁判所は会社の言い分を採用しました。アメリカの労働組合との組合差別についても、組合差別は認められないとの判断を下しました。

労働者側に厳しい判決が出されるのが最近の傾向だと聞いていましたが、会社側の主張をすべて認めた判決を出した裁判所に対して不信感しか残りません。四月十日に控訴し、さらに闘う覚悟です。

四月十二日、私たちにとって第三回目となる銀座デモには、約五五〇人もの皆様が参加して下さいました。心強かったです。本当にありがとうございました。こんな不当判決に屈する訳にはいきません!不当解雇撤回、そして職場復帰するまで頑張ります。