1・24関西電力本社行動 / 全労協新聞 2021年3月号   

1・24関西電力本社行動 全労協新聞 2021年3月号 

 


 

 

1・24関西電力本社行動

原発のうねりで
裁判所が変わったか?


 十二月四日、大阪地裁は大飯原発三号・四号の規制委員会の設置許可を取り消す判決を出した。潮目は変わった。しかし、関西電力は一月十五日大飯原発四号機の再稼働。
福井県おおい町大島地区で老朽原発うごかすな緊急集会とデモが行われた。「判決無視で再稼働するのか、一言の説明もないのか」と四十人が怒りの声を上げた。

 一月二十四日、「関電よ!老朽原発うごかすな」の関電大阪本社前集会が持たれた。
コロナ緊急事態宣言と雨の中三五〇人が梅田までデモ行進。会場カンパも九万四千円余寄せられた。実行委員会の中島哲演さん、木原壯林さんらが関電に怒りの声を上げた。井戸謙一弁護士は「今まで関電の判決は裁判所の中でも比較的閑職的な裁判官だったが、12・4判決は現役的裁判官だ。潮目は変わったように見えるが、これからの闘いによる。終わりが始まった」と訴えた。大阪ユニオンネットワークの垣沼陽輔代表(連帯ユニオン近畿地本委員長)は、「かつて連帯ユニオンで若狭の原発労働者を組織したが、危険を知らせるブザーを切ってから構内に入って仕事をさせていた」と告発。フォーラム平和関西ブロックと全労連近畿ブロックの代表からも発言があり、労働戦線を超えて反原発闘争を闘う構えを示した。反原発運動は相手側に動揺を与えている。自信を持って闘いをすすめよう。

(ユニオンネットワーク京都 稲村守)