山紀会支部 支える会立ち上げ / 全労協新聞 2021年3月号

山紀会支部 支える会立ち上げ 全労協新聞 2021年3月号 

 


コロナ禍で闘う労働組合・労働者


 
全国一般全国協ケアワーカーズユニオン
山紀会支部 支える会立ち上げ


 山紀会支部は結成以来会社からの組合敵視攻撃を受けてきたが、昨年はコロナ禍の中でさらに状況が過酷化している。新型コロナ対策のための労使休戦提案を蹴っての組合役員に対する不当処分強行、組合員並びに上部団体役員を相手にした損害賠償裁判、新型コロナ対策をめぐっての団交申し入れに対する受諾遅延、不誠実団交と組合攻撃、不誠実な対応はとどまることがない。従来の係争含め中労委二件、地労委七件、裁判一件(二月現在)となっている。

 昨年七月下旬~九月にかけ、危惧したとおり法人経営の病院他でクラスターが発生してしまった。感染者は五十人以上におよび、七人の死者を出す惨事となった。その中でも病棟で働く看護師や病院職員には情報が適切に伝えられす、PCR検査を受けさせてもらえないまま自宅待機させられる職員も出た。労組のコロナ対策要求にも誠実に応えていない。組合はコロナ禍から自分たちと利用者、患者を守り、通常の業務に責任を持ち、加えて会社の組合攻撃と闘うという厳しい状況に置かれている。

 会社の何よりも組合排除を優先する姿勢は地域の医療・福祉に重大な危機をもたらしている。もはや事態は一企業の労使対立にとどまらない社会的な問題となっている。そこで支部を支える会を立ち上げ、会社を社会的に包囲して労使関係の健全化やまっとうな新型コロナ対策に取り組むよう求めていくこととなった。入会費は団体一口三〇〇〇円、個人一口一〇〇〇円。カンパも受け付けている。

(ケアワーカーズユニオン執行委員長南守)