コロナ感染拡大休戦提案を拒否 / 全労協新聞 2020年5月号

コロナ感染拡大休戦提案を拒否 / 全労協新聞 2020年5月号

 


 
ケアワーカーズユニオン山紀会支部
コロナ感染拡大休戦提案を拒否

 

私たちは、福祉・介護・医療労働者組合(略称:ケアワーカーズユニオン)の一員である山紀会支部です。私たち山紀会支部は、福祉・介護・医療労働者組合、その共闘団体である大阪全労協、おおさかユニオンネットワークとともに、西成区で医療に従事されている皆さんに強く要請いたします。

 

二〇一三年、組合結成以来、法人は一貫して組合敵視を続けてきて争いが続いてきました。しかしコロナ感染が広がる中、四月六日、組合は法人に対して「現在のコロナ危機によって医療・介護崩壊が危ぶまれる中、労使で争っている場合ではない」と、争いになっている労使問題をコロナ危機が収束するまですべて棚上げにしようという提案を行いました。ところが、その直後四月十日、法人は、この提案を拒否するとの回答をしてきました。

 

休戦提案を拒否した法人は、四月十四日、一週間以内に反省文を提出しなければさらなる懲戒処分にするという指示書を出しました。これに対して、組合は大阪府労働委員会に、さらなる処分を行わせないように実効確保申立てを行いました。

 

医療・介護崩壊の危機が叫ばれる今、山紀会の職員・組合員は大変な緊張感と不安の中で業務を行っています。正直なところ、労使紛争どころではありません。私たちは多くの患者さんや利用者さんの生命と生活、地域医療・介護を守らなくてはいけません。

 

だからこそ、私たちは休戦提案をして、労使紛争の先延ばしを提案しました。この組合の提案を拒否し、まさに今すぐそばまで来ているコロナと向き合っている組合員を処分しようとする法人の行為に、組合や職場はあきれ果てています。処分を強行されれば受けて立つしかありませんが、今はそんなことをしている場面ではないはずです。

 

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