コロナ禍にスラップ訴訟 / 全労協新聞 2020年9月号

コロナ禍にスラップ訴訟 / 全労協新聞 2020年9月号

 


 

コロナ禍に地域・職場で奮闘する全国の仲間たち 


 
ケアワーカーズユニオン山紀会支部
コロナ禍にスラップ訴訟


 二〇一三年十一月、医療法人山紀会に組合支部を作って以来、組合潰しとの闘いか続きました。また、最近のコロナ危機の最中、医療・介護現場は緊張と業務増の中、労使紛争どころではありませんでした。とりわけ医療現場は必要物資が不足し、感染が疑われる患者さんとの接触は日々続いています。

 

 介護現場は、いつも以上に感染対策を行い、猛暑の中、雨カッパ、シャンプーハット、一〇〇均メガネで利用者訪問することもありました。


そこで組合は、会社に対して一時的な労使紛争の休戦提案をしましたが、法人は拒絶しました。さらにパワハラ相談に対応していた組合役員に対して、二度も不当な懲戒処分を行いました。

 

 なんとかコロナ禍の労使紛争休戦のために四月二十日、大阪金労協、おおさかユニオンネットワークと共に医師会等へ仲裁を求める要請行動を行いました。しかし、この時の要請文の内容が名誉毀損とし、法人は組合員三人に対して損害賠償訴訟を起こしました。組合は、七月十三日、訴訟自体が組合への支配介入として大阪府労委に不当労働行為救済中立をしました。この不当な訴訟は組合に対する団体行動権の侵害、支配介入として、組合は裁判や労働委員会で徹底的に闘っていきます。