コロナ禍に不当なスラップ訴訟 / 全労協新聞 2020年11月号
ケアワーカーズユニオン山紀会支部
コロナ禍に不当なスラップ訴訟
二〇一三年十一月、医療法人山紀会に組合を作って以来、組合潰しとの闘いが続いています。また、最近のコロナ危機の中、医療・介護現場は緊張と業務が増し、労使紛争どころではありませんでした。とりわけ医療現場は陽性者との接触は多く、感染リスクが非常に高いです。介護現場には防護品の支給もなく、自前で一〇〇円均一で雨カッパ、シャンプーハット、メガネ等を用意して介護することもありました。そこで組合は、法人に対して一時的な労使紛争の休戦提案をしましたが、拒否されました。さらにパワハラ相談に対応していた組合役員に対して、二度も不当な懲戒処分を行いました。
なんとかコロナ禍の紛争休戦のために四月二十日、大阪全労協、おおさかユニオンネットと共に医師会等へ仲裁を求める要請行動を行いました。この時の要請文の内容が名誉毀損とし、法人は組合員三人に対して損害賠償訴訟を起こしました。組合は、損賠等が不当労働行為として、大阪府労委へ救済申立を七件しています。院内クラスターも発生し、非常に厳しい状況ですが、組合は、団体行動権の侵害、支配介入として、徹底的に闘っていきます!
第三回弁論は、十一月十九日、十五時大阪地裁八〇八号法廷。