老朽原発うごかすな!リレーデモ / 全労協新聞 2021年1月号 

老朽原発うごかすな!リレーデモ / 全労協新聞 2021年1月号 

 


 

老朽原発うごかすな!リレーデモ

原発設置許可取り消し判決


 四〇年越えの老朽原発三号機(美浜三号機、高浜一・二号機)の再稼働を阻止すれぱ、十三年後に原発銀座・若狭から原発を全廃できる。このため、全労協・平和フォーラム・全労連など超党派で実行委員会を結成し、9・6大阪大集会を一六〇〇人で開き、リレーデモを取り組んできた。

 十一月二十三日に関西電カ大阪本店前を五五〇人でスタートしたデモは、十二月九日美浜町に到着し、二〇〇人が参加した。町役場前での集会で、リレーデモ主催者の老朽原発うこかすな!実行委員会の中島哲演さんは十一日間におよぶ行動に謝意を表され、地元二議員の挨拶を受け、シュプレヒコールをあげて関電原発事業本部に向かった。最後に実行委員会の木原壯林さん(若狭の原発を考える会)から、高浜町では、十一月二十五日、町議会が老朽・高浜一号機の再稼働に同意する意向を町長に伝えた。

 美浜町では、町議会本会議最終日(十二月十五日)には、美浜三号機の再稼動への同意を強行しようとしている。しかし、福井県の杉本知事は、『運転に同意するには、関電が使用済み核燃料の中間貯蔵施設の県外侯補地を示すことが前提』と明言している。

 さらに、十二月四日、大阪地裁か画期的な判決を下し
た。原子力規制委員会は、原発敷地で起こり得る地震規模の推定について、推定に用いる式(経験式)で得られる規模は平均値であり、パラツキを考慮すればさらに大きな地震が発生する可能性があるから、『バラツキを考盧せよ』と規定していた。しかし規制委員会は平均値を基準地震動として採用し、可としている。大阪地裁は、これが過小評価であるとして、大飯原発三、四号機の設置許可の取り消しを命じた。この判決に基づけば、同様な方法で推定された老朽美浜原発三号機、などの基準地震動も過小評価していることになる。老朽原発即時廃炉の可能性はまだまだ十分ある。頑張ろう」と訴えた。

 (さいなら原発びわこネットワーク稲村守)

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