危険な老朽原発を動かすな! / 全労協新聞 2020年8月号

危険な老朽原発動かすな! / 全労協新聞 2020年8月号

 


 

美浜・高浜原発再稼働


危険な老朽原発
動かすな!9・6ヘ


 九月六日に大阪市内で一万人超の大集会を計画している「老朽原発うごかすな!大集会inおおさか実行委員会」は、六月二十三日、高浜原発一・二号機と美浜原発三号機という四十年越えの老朽原発再稼働阻止のため、原子力規制委員会・更田豊志委員長(敦賀原子力規制事務所)、美浜町・戸嶋秀樹町長、関電・森本孝社長他(原子力事業本部)に、申し入れ行動を行った。

 オール福井の中嶌哲演さんや宮下正一さん(関電原発マネーを告発する会)、若狭の原発を考える会の木原壮林さんらを先頭に、福丼と近畿各府県の二十人近い市民運動のメンバーで申し入れた。不遜にも申し入れを受け付けなかった美浜原発の前では、抗議のシュプレヒコールを行った。

 美浜町役場前では、中嶌さんは「原発の電力を北陸の十一基から、遠く関西に還流していっている。これを止めよう」と訴え。木原さんは「原子力規制委員会は高浜原発一、二号機および美浜原発三号機の四十年超え運転を、拙速審議によって認可しました。認可以降に、関電の原発に関連して、トラブル、事故、不祥事が頻発しています。原発の四十年超え運転が理不尽であることを示しています。一方、トラブル、事故、不祥事を頻発させ、人の命と尊厳より自らの利益を優先させる関電は、新型コロナウイルスの危機の中でも、稼働中の原発を停止させないのみならず、危険極まりない老朽原発の再稼働準備工事まで継続しています。『新型ウイルス』蔓延の中で原発が重大事故を起したら、集団避難のバスの中で、避難先で何年も続く集団生活の中で『新型ウイルス』の感染を防ぐことは至難です。一方、原発内で感染が拡大すれば、原発の運転が困難になるばかりでなく、検査も行き届かなくなり、原発の安全が保たれなくなります」と、訴えた。

 地元、松下・利本町議からも、オール福井の林さん、宮下さんからも「美浜町が再稼働を認めなかったら原発は止まり、なくせる」とこもごも訴えかあり、さいなら原発びわこネットワークの稲村事務局長の発声で「四十年越えの老朽原発は危険だ!」「原発のない町づくりを進めよう!」とシュプレヒコールを行った。

(さいなら原発びわこネットワーク稲村守)