ベトナム人実習生 相談報告 / 全労協新聞 2021年1月号

ベトナム人実習生 相談報告 / 全労協新聞 2021年1月号

 


 

スクラムユニオン・ひろしま

ベトナム人実習生 相談報告


Aさん(20代男性とび職)

 入社当初から社長の対応は悪かった。「日本語ができない」という理由で、乱暴な態度をとり続けた。日本語の課題を出し、間違えたところをA4用紙に十枚書かされた。仕事で疲れているのに五時間かけて描き続けた。できないと、頭をたたかれ、胸ぐらをつかまれ罵倒された。物を投げたり、彼の私物を捨てたり
することは日常的に行われていた。ひどい時は、仕事も与えず勉強をさせた。彼は、毎日が恐怖と不安の中に置かれていた。八月頃、転籍を希望したが監埋団体も会社も帰国させようとし、強制的に帰国同意書にサインさせ、二号の試験も受けさせていない。帰国準備の寮に移されたところで、スクラムユニオンと繋が
った。現在、実習機構に訴え、会社と監理団体と交渉を行っている。

Bさん(20代男性建設)

 社長か、日本人の従業員に対し日常的に暴力を振るうのをみてきた。実習生には暴力はないが、自分たちもいつやられるにかという恐怖感がある。日曜日の出勤があっても割増賃金が支払われておらず、賃金計算がおかしい。仲間に声をかけ、スクラムユニオン分会を組織して団体交渉を行う予定でいる。