コロナ廃業に負けず自主営業  / 全労協新聞 2020年9月号

コロナ廃業に負けず自主営業 / 全労協新聞 2020年9月号

 


 

コロナ禍に地域・職場で奮闘する全国の仲間たち 


 

全国一般東京東部労組

コロナ廃業に
負けず自主営業


 東京の御徒町秋葉原で営業していた眼鏡吉「めがねおー」の労働者でつくる全国一般東京東部労組めがねおー支部に対し、会社側は五月の団体交渉で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で経営難になったとして両店舗の閉店=廃業と会社解散の方針を示してきました。

 

 このまま廃業になれば組合員も解雇されることに危機感を持った東部労組と同支部の桑原委員長は、会社が廃業と解雇を強行してきた場合にはストライキに入ると同時に店舗での泊まり込み職場占拠に打って出る闘争方針を確立しました。


 こうして臨んだ団体交渉で、労組側は解決策の1つとして店舗の譲渡による自主営業を認めるよう社長に要求しました。

 

 会社側は全店舗の閉店方針にこだわり当初は難色を示しましたが、闘争方針を背景にした東部労組と桑原委員長の粘り強い交渉の結果、御徒町店の組合員への譲渡に合意することができました。

 

 その内容は、店舗の実質的な賃貸借契約の維持、眼鏡加工機や在庫商品などの資産の譲渡、屋号やホームベージの継続などで、桑原委員長が納得できるものになりました。東部労組の団結の力によって組合員の職場と生活を守ることができました。