労働者の声を 審議に反映させろ / 全労協新聞 2020年9月号

労働者の声を 審議に反映させろ / 全労協新聞 2020年9月号

 


引き上げを拒否した中央最賃審議会糾弾 

最賃引き上げこそ
困窮する労働者に必要


 

全国一般神奈川

労働者の声を
審議に反映させろ


 神奈川最賃審議会は、八月五日に一円アップの一〇一二円の答申を出した。

 経営者側委員は、最賃が上がると倒産が増え、雇用が守れないと最賃のアップに反対した。

 労偉者側委員からもエッセンシャルワーカーの多くが最低賃金に張り付いた賃金で懸命に働いているとしたが、最後は、公益委員会長の一円アップ提案に賛成した。これは、「アベの最賃三%アップ」のかけ声に依拠してきた最賃運動の限界と言うしかない。

 今日、企業内労組が、非正規を組織化してこなかったことにより最賃で働く労働者の意見は表に出ていないし、最賃の審議に反映されていない。最低賃金で働く労働者の代表委員をだすことが必要である。

 地域の最低生計費の調査に基づいて、労働者の将来を見据えた人間らしい生活を送るために幾ら必要なのかのところから議論が成されるべきである。

 全国どこでも今すぐ一〇〇〇円以上、最低賃金一五〇〇円を実現させよう。(米山)

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