全国一般三多摩労組 地域で助け合う  / 全労協新聞 2020年7月号

全国一般三多摩労組 地域で助け合う  / 全労協新聞 2020年7月号

 


コロナ禍に地域・職場で奮闘する全国の仲間たち 


 

 

全国一般三多摩労組

地域で助け合う

 

五月二十九日、三十日の二日間、「国立コロナ困りごと相談会」が開催されました。東京都国立市で活動するフードパントリーや女性の避難所、そして当三多摩労組、党派を超えた市議さんたちで相談会は運営されました。国立市が後援し、二日間の総相談件数は七二件でした。

 

この相談会では「市議+弁護士」「女性の相談」「労働相談」の三つのブースと、食材無料コーナーを作りました。この効果は例えばこんな感じでした。

 

労働相談のブースに、デパートの試食コーナーで働いていた女性が相談に来ました。コロナで仕事が無くなったけれど、休業補償が出ないという相談でした。最初は経営者との交渉方法について話しました。話すうちに、相談者から「収入が無いのに、歯医者に行かなければならなくなった。そもそも、社会保険未加入で、医療費が全額負担なので、困っている」と言われました。そこで、市議さんにつなぎ、相談会場の隣の市役所窓口につなぎました。

 

反対に、「市議+弁護士」ブースから、生活相談かと思っていたら労働相談だったとして呼ばれたりもしました。それは、相談者本人が「労働問題」だと気づかないケースです。労働者性のある「委託」「請負」契約により発生している問題です。

 

貧困と労働問題は地続き。地域で労働組合運動をより一層強めたいと思います。