東京東部労組タクシー組合 職員が無期限ストで勝利 / 全労協新聞 2020年6月号
全国一般東京東部労組タクシー組合
職員が無期限ストで勝利
全国一般東京東部労組個人タクシー協同組合世田谷第三職員支部の闘いで、職員に不当の限りを尽くしてきた使用者を職場から放逐し、新たな使用者との交渉で職員の要求が認められたため、労組は五月十一日、合意書に調印した。
この争議は、朝貝委員長の今年三月からの定年再雇用をめぐり使用者が一方的に勤務日を週三日に減らし半額の賃金でしか雇わないという条件を押しつけてきたことなどから勃発した。
同支部の職員二人は時限ストライキや抗議行動などを闘い、三月五日からは無期限ストライキに突入していた。こうした闘いの中で、二人が雇用されている協同組合で役員選挙が五月上旬に行われ、使用者が立候補を断念せざるをえない事態に追い込んだ。職員二人は新たに就任した使用者とただちに交渉し、以下の内容で合意した。
1朝貝支部委員長の定年再雇用について週五日勤務・現状の賃金の八割六分相当で雇用契約を締結する。
2朝貝支部委員長への懲戒処分を撤回し、退職金を一〇％削減したことは不当であると認めて速やかに減額分を支給する。
3使用者は組合員への言動が不当労働行為であったと認め、撤回するとともに遺憾の意を表明する。
これらの合意を受けて職員二人は六七日間に及んだ無期限ストライキを解除し職場復帰した。支援カンパを寄せてくれたみなさん、抗議行動に参加してくれたみなさん、本当にありがとうございました！
