派遣社員賃上げで三九、一八五円獲得 / 全労協新聞 2020年6月号

派遣社員賃上げで三九、一八五円獲得 / 全労協新聞 2020年6月号

 


 

静岡金属一般・村上開明支部

派遣社員賃上げで三九、一八五円獲得

 

春闘での重点課題は、四月一日からの「パートタイム労働法」「労働者派遣」などの施行に伴う労働条件の大幅向上であり、昨年春闘時より何度かの事前交渉を進めてきました。今までの運動の結果、賃金以外の労働条件・福利厚生などについては、正規社員と非正規社員の格差は殆ど無くなっているので焦点は、「賃金」のみとなります。

 

春闘要求は、①雇用条件に関わらず五%の賃上げ②一時金の正規社員と同月数の支給③最低賃金一、五〇〇円など五項目に絞った要求としました。四月初旬、正規社員への賃上げ回答がコロナの影響で提示されていない状況の中、回答が提示されました。

 

①雇用継続社員(村上開明堂への派遣社員)に対し、平均三九、一八五円の賃上げ

②賃金支給条件の変更:時間給から月給制への変更

③年間一時金:二カ月の支給

 

非常に大きな成果ですが、「同一労働同一賃金」にはまだまだ大きな隔たりがあります。今回の成果は、「昨年から事前交渉を繰り返してきたこと」「今までの運動で築き上げてきた実績があったこと」があげられます。今後も「同一労働同一賃金」の実現に向け、奮闘したいと思います。

 

〈新型コロナ関連状況〉

 

先行きが見えないためか、今期の予算はたっていないようです。

正社員に対する賃上げ回答も、先週にやっと提示されました。(定昇のみ、夏季一時金は二・三カ月で過去最低レベル)

年末一時金については、現時点では提示不能(夏季一時金よりダウンする確率大!)。

四月、五月は、三〜四日/月に一部ライン停止(休業補償は、各個人からの申告により、有休消化または休業補償を選択制〜休業補償は、九〇%)

ゴールデンウイーク前に、社員(パート/派遣含む)一人に対し一箱(五〇枚入)のマスク支給。