東京東部労組市進支部 学習塾講師の賃金補償を求める / 全労協新聞 2020年6月号

東京東部労組市進支部 学習塾講師の賃金補償を求める / 全労協新聞 2020年6月号

 


コロナ禍と緊急事態宣言下で声を上げる全国のなかまたち 


 

全国一般東京東部労組市進支部

学習塾講師の賃金補償を求める

 

緊急事態宣言の発出・延長にともない、東部労組市進支部の組合員が勤務する学習塾「市進学院」の休校は五月に入っても継続しています。休校中の講師の賃金から「コマ給」が除かれていること、さらに、四月に入ってからの毎週土曜日が「会社としての休業」とされたことに対する賃金補償などにつき、会社からの団体交渉「延期」の申し入れをうけ、市進支部は四月十日、要求書を送り対応・是正を求めました。

 

この要求書についての回答が四月十七日、会社からありました。コマ給の支払いについては「授業を実施していない場合はコマ給での支払いとはなりません」との回答でしたが、到底納得できるものではありません。

 

市進の講師においては、コマ給も賃金の一部であり重要な要素である以上、コマ給も含めた賃金補償が本来のものであるはずです。また実際に、コマ給が賃金から除かれた場合、市進支部組合員でいえば月でいうと万単位での減収となり、不利益の度合いは著しく、生活に支障をきたすことは火を見るよりも明らかです。

 

いっぽう会社は回答において、新たに「会社としての休業」とした毎週土曜日の賃金につき「所定の勤務を実施したものとして支給」としていますが、コマ給も含めた金額なのか、詳細が明らかではありません。

 

これらについて、本来であれば五月十五日に予定されていた団体交渉で会社と協議し、是正を求めるところですが、会社は団体交渉を再び延期してきました。これをうけ組合は五月十二日、再度の要求書を送り、改めてコマ給の支払いなどを強く求めました。また同時に、職場における労働者への安全・感染予防対策を求めています。会社の真摯かつ誠実な回答・対応を期待します。