派遣添乗員に賃金補償勝ち取る / 全労協新聞 2020年5月号

派遣添乗員に賃金補償勝ち取る / 全労協新聞 2020年5月号

 


 
全国一般東京東部労組
派遣添乗員に賃金補償勝ち取る

 

新型コロナウイルスの影響が派遣添乗員の生活にも及んでいる中、東京東部労組HTS支部は休業にともなう添乗員の生活を守れ、と会社(阪急トラベルサポート)に求めています。

 

三月二十四日時点で会社からは添乗員の処遇につき公式なアナウンスがなかったことから、ツアーキャンセルにともなう賃金補償や今後の見通しが不透明な状況についてHTS支部大島組合員は新聞の取材に応じるなどして社会的に訴えました。

 

これをうけ、毎日新聞(四月四日)が大島さんの現状・派遣添乗員の厳しい状況を報道しました。

 

このような中、会社は三月二十六日から休業時の補償などについて発表を始めました。その中で会社は、「二〜四月帰着分ツアーキャンセルについては賃金補償を行う」ことに加え、「四月帰着分のツアーキャンセルについては平均賃金の一〇〇%を支給する」旨を添乗員に通知しました。

 

マスコミへの働きかけを通じた社会的な訴え、そしてあきらめることなく問題提起を続けたHTS支部の闘いの成果と言えるものです。

 

ただ、問題はまだ解決してはいません。休業時の補償に加え、社会保険雇用保険の問題などについて本来であれば団体交渉で直接会社に質すべきところ、会社は現在の状況を理由に団体交渉の「延期」を提起してきました。これをうけ、組合は四月二十一日、会社に質問書を送り、会社の回答を待つこととしました。

 

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