より良いケアのために、職場を守るために闘う / 全労協新聞 2017年10月号

より良いケアのために、職場を守るために闘う / 全労協新聞 2017年10月号


全国一般全国協議会
福祉・介護・医療労働組合

より良いケアのために、職場を守るために闘う


2013年11月、大阪市西成区にある医療法人山紀会で働く職員が「福祉・介護・医療労働組合 山紀会分会」を結成しました。

病院、介護事業所等6カ所あるうち、1つの介護事業所で大多数の介護職員が組合加入しました。しかし、法人は、組合結成と同時に、組合拠点事業所に対して、他事業所との連携の遮断、事業所の縮小、雇止め、今までなかった「施設長」という役職を配置等をしました。

この「施設長」=労務担当者らからの組合員に対する背面監視や支配介入とも言えるパワハラが横行しました。

あまりの嫌がらせに何度となく組合は潰れそうになりましたが、強い団結によって、次々と来る施設長らはみんな辞めていきました。

そして、組合員の地道な活動によって、他事業所にも組合員が増え、病院分会も結成しました。団体交渉では、サービス残業廃止、定期昇給の再開、パート職員の時給アップ、非正規職員の雇止め撤回等、たくさんの要求事項を獲得してきました。

しかし!
法人は、組織拡大を怖れたのか、今年7月、またも組合拠点事業所に「施設長」を
配置してきました。
組合は、「もうこれ以上の組合潰しは我慢できない」と大阪府労働委員会に不当労働行為申立しながら、現場の中で日々闘っています。

全労協をはじめ多くの労働組合からたくさんの支援を頂き、会社に対する抗議ファックスは、全国から100件近く頂きました。本当に現場は皆さまから力をもらっています。また、介護現場は、国や自治体が決める介護報酬によって労働条件や賃金が左右されています。

だから、ケアワーカーズユニオンは、個人、会社、労組、組織の枠を超えて「これ以上介護保険を改悪させないために」、「介護労働者や利用者の生活を守るために!」、自治体交渉や、厚生省交渉にも取り組んでいます。

私たちは、より良いケアのために!自分たちの職場を守るために

全国、地域、職場の仲間と利用者さんと連帯して、とことん頑張ります。