全労協/ ケアワーカーズユニオン 勇気づけられた全国からのFAX / 新聞 2018年9月号

全労協ケアワーカーズユニオン 勇気づけられた全国からのFAX / 新聞 2018年9月号



全労協新聞
より

全国一般全国協議会
ケアワーカーズユニオン

勇気づけられた全国からのFAX

福祉・介護・医療労働者組合(以下、ケアワーカーズユニオン)の山紀会支部では、会社の不誠実団交や支配介入をめぐって争議状態が続いていましたが、昨年六月には大阪府労働委員会に不当労働行為の救済申立をしました。組合結成当初から、理事は団交出席を嫌い労組に向き合うこと一切なく、むしろ組合職場の孤立化、諸会議からの組合員排除、背面監視のための不要な施設長配置、決定権どころか社内事情すら知らない労務担当・弁護士への団交丸投げ、理由の説明なくゼロ回答をオウム返しする不誠実団交を続けてきました。

一年余にわたって労働委員会での調査が行われ、正常な労使関係への歩み寄りが一切ないまま、法人・代理人は組合員へのでっち上げの個人的中傷(パワハラをした、経理がいい加減、会社の名誉を毀損した、等)をくり返し、そんな中、九月十三日から審問が始まります。

労働委員会から和解が提案されました。団体交渉を、まったくかみ合っていない状態から少しでも改善するために、歩み寄りできないのか、という提案です。支部としては、一年に一度でも理事が直接団体交渉に参加し、労組と向き合ってほしいと提案しました。法人の和解案は、団体交渉に副部長・事務長を出席させ、会議外しと施設長問題については団体交渉をする。それで、申立の全件を取り下げろという。理事は、団交はもちろん懇談会であっても出席しないというものです。

支部としては、職場で解決したい問題をめぐって、その当事者の一員である副部長や事務長が団交に出席することは当たり前のことである。とはいえ同族企業の山紀会では、副部長や事務長も各部署の部分的管理をしているにすぎない。法人全体の方針を決定している理事が、一年に一度でいいので直接、労組と向き合わなければ、まん延する組合嫌悪の不当労働行為はやまないことを訴え、七月三十日、和解協議は決裂となって打ち切られました。

ケアワーカーズユニオンでは、いま審問準備に注力しています。昨年の施設長配置時には、法人への抗議FAXを全国からしていただき、現場組合員はいたく勇気づけられました。介護保険制度が改悪される中で、よりよい医療・介護を持続的に提供していくために、労使関係の健全化は絶対に必要です。支部はすでに地域で、ケア関係の企業を越えた交流会をつくり、区役所交渉なども始めています。今後も厳しい闘いが続きますが、全国からの激励を忘れずに、現場で頑張っていきたいと思います。