4・3経団連前行動を実施 / 全労協新聞 2020年5月号

4・3経団連前行動を実施 / 全労協新聞 2020年5月号

 


 

20けんり春闘
闘いなくして生活と権利は守れない
4・3経団連前行動を実施

 

四月三日に予定されていた20けんり春闘中央総行動は新型コロナウイルス感染拡大を受けて大きく変更を余儀なくされた。

 

新型コロナウイルスの感染は、二月から一気に世界各地で拡大した。三月十一日にはWHOが世界的な大流行を示すパンデミック宣言を行う中、東京オリンピックパラリンピックの開催に固執する安倍首相と小池都知事は国内の実情を隠蔽して対策を放置してきた。三月二十四日にオリ・パラの開催延期が決定されると同時に、既に国内でも爆発的な感染拡大が進んでいた事態が露わとなり、慌ててイベントや外出の自粛を要請することとなったものの、日増しに感染者の数は拡大した。

 

こうした事態に政治は停滞するばかりか、春闘に大きく影響し、感染拡大を防ぐため、闘い最中にもかかわらず多くの取り組みは中止か延期を迫られた。

 

20けんり春闘は、三月十一日大手労組へのベアゼロ・低額の集中回答で大手春闘は終焉する中で、NTT職場の電通労組、N関労の仲間は非正規労働者・中小企業労働者・外国人労働者の処遇改善を求めるストライキなどを実施してきた。しかし、やむを得ず、反原発闘争との連携した、経団連電事連へ抗議闘争などいくつかの取り組みを中止してきた。

 

この間、組合員をウイルス感染から守ること、社会に感染拡大させないことが求められながらも、理不尽な労働者使い捨て政策の下で、内部留保四六三兆円という企業がため込んだを利益を労働者の生活改善のために拠出させる闘いは「自粛」の下に放棄してしまうことはできない。

 

けんり春闘実行委員会は議論を重ね、四月三日の中央総行動の闘いを中止することなく、闘い無くして権利拡大を実現できないことを確認して、当初予定していた職場闘争を激励する社前集会、銀座デモを中止して経団連への抗議要請行動に集中する闘いに大幅に変更して実施することにした

 

--