全労協/ 西日本春闘討論集会を開催 / 新聞 2020年3月号

全労協西日本春闘討論集会を開催 / 新聞 2020年3月号

 


20春闘勝利に向けて各地で行動スタート

 

西日本春闘討論集会を開催

非正規・外国人

反弾圧を闘おう

 

トヨタ労連などの大企業御用労組が続々と人事評価による労働者間の賃金差別を容認し自ら要求していく事態が起きている。その中で迎えるこの20春闘を全力で闘うべく、毎年各地で開催されている西日本春闘討論集会が今年は大阪で二月十五〜十六日に開催された。全労協・全港湾・全日建という例年の枠組みにさらに新しい参加労組や連合単組も参加するなど集会自体もすそ野が広がっている。

 

全体会での塩見卓也弁護士による「現場で働き方改革と闘うために」と題された講演、そして三分科会(①組合弾圧・団結否認、②非正規労働者、③外国人労働者)を通して終始、労働者が直面している困難についての切実な議論が交わされた。今年の議論の特色は二点ある。

 

ひとつは、二年越しの全日建関西生コン支部への弾圧である。弾圧をはね返す闘いの陣形が広がってきているとともに、本集会では、自分たちの日常の運動の中で、労働組合の存在自体が否定されたり労働基本権が否認されるなどの事態と闘うことが実は関西生コン支部への弾圧反対闘争とつながっているんだ、という点が強調され確認された。

 

そしてもうひとつは、非正規労働者を巡る新たな局面である。それを端的に表すのが、分科会でのウーバーイーツ労働者のように外形的には雇用すらされていない〈雇用類似〉労働者の問題であり、また、五年超無期契約転換権を逆手に取った五年雇用切りの激発である。非正規公務員労働者に対する会計年度任用職員問題もそうだ。技能実習生についての深刻な取り組みの報告がされた外国人労働者の問題も含めて、本集会には、今本気で闘おうとする労働運動にとってのホットな課題が詰まっていた。

 

夜の交流会では教育合同労組書記長・委員長コンビの唄と三線の演奏、さらに全員で肩を組んでのインター合唱で大いに盛り上がった。(竹林隆大阪全労協事務局長)