全労協/ 郵政産業労働者ユニオン 社長辞任・責任を追及へ / 新聞 2020年2月号
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社長辞任・責任を追及へ
日本郵政、日本郵便、かんぽ生命の三社長が辞任に追い込まれた、かんぽ不正営業問題。
ノルマ必達、営業目標達成のため、顧客に不利益を強いてまで成績を追求した郵便局の異常な状況が社会的に明らかにされています。
背景として、パワハラが蔓延している職場実態があります。成績不振者には人権をも否定した懲罰研修が繰り返され、逆に好成績者には募集手当が支給され、月収一〇〇万円を超える場合もあります。極端な信賞必罰の職場状況で、郵便局が暴走していったのが今回のかんぽ不正営業問題です。
年賀状やイベント小包の営業ノルマを達成するために、自ら買いとる自爆営業が横行し、社員が買い取った年賀状やはがきが金券ショップにならんでいます。
交通事故ゼロの目標達成のため、労災隠し、事故隠しも発生しています。昨年三月には、大阪西郵便局で、交通事故を起こしてしまった社員が、職場で自死してしまう事件が発生しました。交通事故の叱責を恐れ、死に追い込まれたのです。
目標の絶対化やパワハラが労働者を追い込み、ときには命まで奪ってしまう問題ととらえ、郵政ユニオンは会社の責任を追及しながら安心して働き続けられる職場をめざして闘いを強めています。
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