全労協/ 全労協第31回大会報告 大会第１日目/ 新聞 2019年10月号
●全労協第31回大会報告
労働組合の存在感を高め
安倍政権の改憲攻撃と闘い
全労協を強化しよう！
大会第１日目
選挙総括を
生かそう
九月二十九日～二十日の両日にわたって全労協第三一回定期全国大会を開催した。今大会は一九八九年、全労協結成三〇年にあたる年でもあり、「全労協結成三〇周年記念レセプション」を第一日目夜に開催する大会となった。そのためもあり、会場を東京都内の大田区産業プラザＰｉｏに設営して開催された。
大会は中里副議長の司会で議長団に全水道東水労の小松原隆代議員、全国一般全国協の澤口和善代議員を選出し、議事に入った。大会役員の指名後、早速、渡邉洋議長から挨拶を受けて議事が進められた。
渡邉議長は「この一年に安倍政権下で進んだ労働者の厳しい現状、そして改憲攻撃に固執する安倍首相の暴走を労働組合としてどのように闘うのか問われている。そして全労協はその任務を全うするためにどう闘うのか議論してほしい。また、夏の参議院選挙で全労協の仲間二人が非正規労働者の要求を掲げて果敢に挑戦した総括を今後の闘いにに生かしていかなければならない。しっかり議諭しよう」と呼びかけた。
議長挨拶の後、資格審査委員会並びに大会運営委員会から代議員の出席状況の報告が行われ大会が成立していること、並びに運営の進め方が提案され、大会成立が確認された。続いて選挙管理委員会から役員選考委員会への切り替えの提案が行われ、承認の後、立侯補告示かなされた。
議事は中岡事務局長から議案、久保事務局次長から二〇一八年度の会計決算報告並びに一九年度予算案が提起され、渡辺隆会計監査より監査報告が行われ、討論に移った。
二日間にわたった討論では二十人が発言に立ち闘いの報告、方針に対する意見が活発に述べられた。
最初に全石油昭和シェル労組の瀧委員長から、四〇年にわたる労使紛争への支援、解決の御礼が述ベられ、組合員の退職により労組を六月に解散し、今後退職者ユニオンとして活動を継続することか報告された。
全統一労組の佐々木代議員から相次ぐ外国人労働者・技能実習生の悲惨な状況を改善させる闘いの取り組みについて鳥井一平さんの活動をＮＨＫの番組に取り上げられた反響も報告された。また、非常勤公務員の会計年度任用職員への転換に関わる課題について、千葉県の図書館に勤務する組合員が雇用継続を実現させた闘いの報告か行われた。
次には三多摩全労協の朝倉玲子さんが発言に立ち、七月の参議院選挙に立侯補して闘かった経験から「待ちの労働相談」から積極的に街頭へ出て労働者と交わり、労働組合への参加を訴えようと呼びかけた。
続いて徳島全労協の北野さんからは地方全労協の強化について市民運動の連携が提起されているが労組の存在感が薄れている現状をどの様に克服するのか、また、企業の不正など労組のチェック機能が発揮されない。私たちはしっかり行わなければならない。また、技能実習生への支援について全労協本部の情報交換の場をもっと積極的に作ってほしいとの要望がなされた。
五人目は国労高崎の原口さんから、市民と労組などが守ってきた戦争中の強制連行され犠牲となった人びとの慰霊碑について群馬県が撤去しようとしている裁判について地裁の撤去を詔めないとする判決を県は拒否し、高裁の和解勧告も拒否して十一月には判決が言い渡されると報告され、支援と注視が求められた。
六人目には全国一般いわき自由労組の牧野さんから福島第一原発事故に関わる被曝労働と過労死裁判の支援要請がなされた。
七番目に立った静岡県共闘の佐藤さんからは静岡県立大学の雇い止めに対する闘いが報告され、
八番目に大阪全労協の竹林さんから参議院選挙に立侯補し奮闘した大椿裕子さんへの支援の御礼が述べられ、この経験をしっかり総括したいと表明された。また、日韓対立が深刻化する中で全労協が行った緊急声明は極めて適切であり日韓労働者運帯を確認できたことか述べられた。そして関西で巻き起こっている全日建連帯労組関西生コン支部への異常な刑事弾圧、組織破壊攻撃との闘いに全力を挙げようと呼びかけられた。
続いて九番目に討論に立ったのは大阪教育合同労組増田委員長からも大椿さんの立候補に関わりお礼と今後、総括を進める事が述ぺられた。そして会計年度任用職員問題に関わり、ＡＬＴの外国人労働者や日本人助手の処遇改善への取り組み、大阪府・市や堺市との交渉経過が報告された。
十番目にはユニオンネット埼玉から渋谷さんか発言に立ち、労働基準監督署の甲告者に対するずさん対応について抗議を行っていることが報告された。
最後に東京東部全労協の後呂さんと千田さんからメトロコマースの闘いとユナイテッド争議が共同した十月十八日の上野デモヘの支援の要請が行われた。
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