全労協/ 全労協第31回大会報告 大会第2日目/ 新聞 2019年10月号

全労協全労協第31回大会報告 大会第2日目/ 新聞 2019年10月号

 

 

全労協第31回大会報告

労働組合の存在感を高め
安倍政権の改憲攻撃と闘い
全労協を強化しよう!

 

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大会第2日

 

多彩な
闘争、職場報告

 

 大会二日目は資格審査委員会から大会成立の報告を確認して討論が再開した。

 

 ます、最初に東京全労協の小村さんからメトロセルビスの職場闘争が報告された。東京メトロで清掃の仕事に就いている高齢者が中心となって活動を続けているが早朝の時間外労働について弁護士に依頼せず本人訴訟によって勝利和解を実現させたこと、その報告ビラを職場で配布して組織拡大を実現させてきたことが報告された。

 

 続いて神奈川県共闘の小内さんからはJAL不当解雇撤回支援する会を神奈川でも八月に立ち上げ、支援の強化について決意か表明された。

 

 東京全労協の千田さんからユナイテッド航空争議の現状と支援要請が行われ、全国一般東京労組の村上さんからはアスベスト暴露被害と補償を求めるエタニットパイプの闘いへ支援要請か行われた。

 

 続いて郵政ユニオンの日巻委員長から郵政二〇条裁判の最高裁段階の現状報告と、現在までの裁判成果を職場に拡大するために第二次訴訟として一八八人の原告団が準備されていることが報告された。また、郵政民営化による利益第一主義が大規模なかんぼ生命の不正事件を引き起こしていること、NHKへの抗議などあってはならない事態を引き起こしていることについて報告され、公共サーピスを労働者・市民の手に取り戻す闘いの重要性が訴えられた。そして郵政ユニオン統合の経緯にも触れ大胆な共闘の取り組みを進めようと決意が表明された。

 

 一八番目に大田区職労の西山さんからは青年委員会の強化、職場での委員会通信の活用が要請され、また全労協全体で更に交流を進める企画を考えたいと表明された。

 

 続いて大阪全労協の但馬さんからは関西生コン支部弾圧との闘いの強化を補強してほしいと要望が述べられ、十一月十六日大阪で取り組まれる弾圧抗議全国集会の取り組み強化が要請された。

 

 最後の二十人目の発言として大阪全労協の上瀬さんからも在特会からの攻撃など関西生コン支部への闘い強化と共に、政府の高校無償化や保育園無償化への朝鮮人学校排除との闘い強化が要請された。

 

 延べ二十人に及ぶ活発な討論を受けて中岡事務局長は「全労協運動の核心である非正規労働者の処遇改善、権利拡大そして国際運帯の実践が確実に進んでいることを確認できる。この闘いを一層全員で進めよう。こうした闘いは市民運動との連携や地域共闘を強化し、労組の存在感高めていこう。また、安倍政権の大企業・富裕層のための政治、弱者切り捨てや改憲攻撃との闘いをしっかり作り上げ、一人でも多くの参加を実現させて全労協強化に結びつけよう」と集約して採決が行われ満場一致で議案は採択された。

 

 続いて久保事務局次長から財政小委員会の報告がなされ、決算予算案を採択した。

 

 その後役員選考委員会の和田委員長から新役員体制(一面参照)が推挙され満場の拍手で確認された。

 

 反戦平和、労働法制、脱原発に関する三本の決議と大会宣言を採択して議事は終了した。渡邉議長から退任役員と新役員紹介が行われ、三〇年を経過した新しい出発への決意表明が行われ、佐藤裕樹新副議長の閉会挨拶を受けて議長の音頭で団結ガンバローを三唱して大会は成功裏に終了した。

 

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