(SG本社で申し入れに向かう労働組合の仲間たち 5月25日)
「200名もの労働者の雇用に対し、どういう責任を取るのか?」という労働組合の問いに対し、総務人事部が言ったことは、「中部工場には200名も労働者はいませんよ」
はぁ? 答えになっていない。むしろ会社が、工場閉鎖による雇用問題を真剣に考えていない、ご都合主義の証しのような対応です。工場を支えてきた労働者を、一体なんと思っているんでしょう。
3月に、会社は突如、労働者代表選を行いました。その時の労働者数は、中部では営業を入れて爍横娃玉将瓩反融?瑤言ったんじゃなかったのか。労働者数には派遣労働者は入っていません(直雇用のみ)。営業は10人前後だから、派遣が少なくても数十名で、軽く200名は越していました。
工場閉鎖が発表されたのは、4月6日。すでに売却が決まっているとのこと。普通に考えれば、この時点で、派遣やアルバイトを切っている。中部工場で働く労働者や労組に、秘密にして売却・閉鎖を進め、何10名もの解雇・雇い止めを行っている。労組は、そういうことも含んで言っている。
本来、閉鎖のような重大事案は、文書にて労働者にも労組にも提案すべき事柄です。突然、社長が来て、労働者を集め、口頭で閉鎖を通告するなんて、あまりに一方的で、不誠実きわまりない。さらには、この時点で、経営は「閉鎖・売却は…会社の専権事項。説明する必要はない」と開き直っている。
すったもんだした挙句、4月末に人事部が労働者数として述べたのは爍隠沓位将瓠これも「直雇用だけ」。派遣労働者の数は、入っていない。
SG経営が、中部工場閉鎖で雇用問題をひき起こしたのは、軽く200名を超えている。その家族も加えれば、いったい何百人になるのか。
SG経営と総務人事部は、まず工場閉鎖に対する「社会的責任」を真摯に受け止め、多くの労働者に雇用喪失と生活不安を与えたことを直視すべきなのだ。その上ではじめて、具体問題が交渉のテーブルに乗る。すでにアルバイトのクビを切っておいて、そして派遣契約を切っておいて、「そんなにたくさんの労働者は居ない」ということだけ、申し入れに対して言ってのける人事部は、ホントに不誠実で、ご都合主義のカタマリと言えるだろう。
まともな労使関係が成立するように、人事部は、誠実に事態を受け止めるべきだ。