全労協/ 組合員である安心感で 前を向いて闘い続ける / 新聞 2019年7月号

全労協組合員である安心感で 前を向いて闘い続ける / 新聞 2019年7月号

直言 激論


組合員である安心感で
前を向いて闘い続ける


 今年四月、大阪教育合同労組の執行委員長になりました。私は一九八九年の教育合同結成時からの組合員ではありますが、数年前までは不真面目な組合員で、まさか自分が執行委員長になる日が来ようとは想像もしていませんでしだ。

 直接的なきっかけは、前執行委員艮の大椿ゆうこさんの参議院選出馬の決意です。服部良一さんから声をかけられていたことは個人的に聞いていたので、その日が来た時には私も教育合同の執行委員長に立侯補する決意はしていました。

 私は広島出身の被爆二世で、全国被爆二世協には日教組が組織的にかかわっていたので、組合分裂後しばらくは日教組の組合員も続けていましたが、「闘う労働組合」として教育合同にも魅力を感じて二重加盟をしていました。

 一九九〇年夏には、大阪被爆二世の会会員として韓国の被爆者・被爆二世と交流するために訪韓するとともに、教育合同主催フィリピン訪問団にも参加しました。その時一緒だった、ダンディーな増田賢治執行委員長は、その時からの尊歌というか憧れの存在で、組合のお父さんと呼ぱせていただいていました。

 今回執行委員長に立侯補するにあたり、三月の初めに増田賢治さんが入院されている病院をお見舞して、固い握手をしていただき決意を新たにしていたのです
か、三月末にお亡くなりになって愕然としました。今は、とにかく増田賢治さんに恥ずかしくないよう、私にやれるだけのことをやっていきたいと思っています。

 また私は、2013年に「君が代」不起立で大阪府教委から戒告処分を受けており、その時に被処分者のグループZAZAや支援者の大阪ネットワークにもお世話になったのですが、物心両面から力強く被処分者を支援する教育合同の組合員であることの安心感が支えてくれました。

 昨年二回目の戒告処分を受けた後も日和ることなく前を向いて闘い続けられているのも教育合同のおかげです。

 これからは、組合に恩返しをする番だと思っています。厳しい条件のもと闘い続ける組合員を支えていきたいと思っています。現在、組合事務所には専従がいないし、本部執行委員も定数に満たない状況ではありますが、退職組合員のみなさんが顧問や特別執行委員としてしっかり支えていただいているので、ともにがんばっていきたいと思っています。どうぞ、今後とも教育合同をよろしくお願いします。


大阪教育合同労働組合委員長
増田 俊道



国歌「不起立」
貫く被爆2世 モノ言う勇気、育もう
毎日新聞2018年8月14日 12時30分(最終更新 8月14日 15時18分)