全労協/ 議長退任にあたって / 新聞 2018年11月号

全労協議長退任にあたって / 新聞 2018年11月号



全労協新聞
より

議長退任にあたって
闘いの現場ではこれからも一緒です

今回私の退任にあたって、全水道東水労委員長の渡邉さんに後任の議長を引き受けていただきました。このことにまず感謝申し上げたいと思います。

昨日の沖縄県知事選で玉城さんが勝利しました。これをまず喜び合いたいと思います。しかしこの事によっても、おそらく日本政府は、辺野古新基地建設を断念する事はないと思います。政権の威信をかけてますます強権的に推し進めようとするのではないでしょうか。ただ、沖縄県知事選での勝利は、新基地建設反対を闘う者に限りない勇気と力を与えてくれました。この勇気と力を、改憲阻止の闘いに繋げ、安倍政権打倒に向けた闘いにしなければなりません。またこの闘いを通じてこそ、新基地建設阻止は実現できないのだと思います。

さて、九月に開催された、全統一労働組合の大会冒頭に鎌倉委員長があいさつされ、その中で、「時が来たならば尊厳をもって脇にどく」というようなことを仰いました。ご自身のことを述べられたのだと思います。しかし、それを聞いていた私は、私にとってそれは「今だなぁ」と思っていたわけです。ただ、私は脇にどくだけで退く訳ではありません。いま、政治も経済も歴史の大きな岐路に立たされています。闘いの現場ではこれからもみなさんと一緒です。この点についてもどうぞ宜しくお願いします。

昨日大会発言で大阪の竹林さんが、「JAL争議はどうなっているのか、全労協はどう考えているのか」と、ご質問され、それに担当の柚木さんが応えました。柚木さんの答弁が長いというお話もありましたが、それでも説明しきれないほどに、いまJAL争議は困難な状況に陥っています。国鉄闘争を引き継ぐ闘いとして、JAL争議を全労協に持ち込んだのは私です、支える会の結成を呼びかけたのも私です。この争議がどのような経過を辿り、どのような結果になろうとも、この争議にけりがつくまでの間、どうぞ宜しくお願いします。

最後に、この全労協議長の間、私は全労協に何も貢献できませんでした。このことに改めてお詫びを申し上げたいと思います。私はこれからのみなさんの闘いに期待して、そしてこれからもみなさんと共に闘い続ける決意を申し上げて退任の挨拶とします。ありがとうございました。