7月24日 兵庫 最低賃金審議会に意見書 提出

7月24日 兵庫 最低賃金審議会に意見書 提出



1.兵庫県最低賃金を、「労働者が健康で文化的な最低限度の生活を営む」ことができる賃金、「労働者の生活の安定、労働力の質的向上」に値する最低賃金に引き上げること。
  そのために、時間給を1200円以上にすること。

2.時間給を1200円以上にするために、必要と思われる政策についての建議を行うこと。


 
【意見の趣旨 目次】

はじめに

(1)引き上げ額の議論の前に 
1.審議委員の皆さんには、最低賃金を意識して生活をしていただいたでしょうか?
  ~審議にあたっての視点~ 
2.深刻な兵庫県の人口流出問題に対する対策として、最低賃金の大幅引き上げを
 (ア)若者の流出が大きな課題
 (イ)労働局はどのような資料を提示しているのか?
3.兵庫の経営側は、最低賃金の引き上げ議論にどのような準備をしているのか?
 (ア)2010年以降、経営側に問われている課題
 (イ)経営団体のホームページでの最低賃金の引き上げの扱いは?
4.最低賃金の広報の強化と、最低賃金未満の求人・雇用に対する取り組みの強化を
 ① ホームページ・記者発表などを活用した積極的な広報を
 (ア)ホームページへの資料の掲載を
 (イ)最低賃金の多言語での案内の継続を 新たにベトナム語での案内を
 ② 「最低賃金キャッチフレーズを募集します!」の取り組みを評価します
 ③ 最低賃金ポスターデザインコンテストの実施の検討を
 ④ 中小企業への支援策の具体的な提示、グッド・プラクティスの事例提示を
 ⑤ 最低賃金未満の求人・雇用に対する取り組みの強化を
 ⑥ 今年は、例年以上に広報の強化を
5.諮問・意見聴取・答申の発表などついての広報の強化を
 (ア)意見聴取期間について
 (イ)今年も諮問・意見聴取が、ニュースで取り上げられていません。
    「記者発表資料」の作成・掲載を
 (ウ)答申の際の記者発表・ホームページ掲載資料について
 (エ)答申発表時、建議をきちんと取り上げるよう要請を
 (オ)答申発表時、異議申出についての説明を
6.国連・社会権規約委員会が、「最低賃金…上昇する生活費に満たない」と懸念を表明
 ① 指摘の内容
 ② 「労働者及びその家族」という観点の必要性
 ③ 3要素の見直し、「通常の事業の賃金支払能力」の削除の要請
 ④ 日本政府の意見(2015年3月)は全く回答になっていません
7.最低賃金法改正の意義を考慮した最低賃金の大幅引き上げを
  ~審議会の「生活保護基準」の見直しを・労働局は資料の提供を~
 ① 「生活保護基準」の見直しを求める意見
 (ア)労働側委員の主張要旨
 (イ)日弁連の主張
 (ウ)国連・社会権規約委員会の見解
 ② 労働局は、法改正を踏まえた資料作成を。審議委員は資料作成の要請を。

(2)額の議論にあたって 
1.兵庫の最低賃金を、1200円以上への引き上げを
 ① 最低賃金1500円を求める声の拡大
 ② 兵庫県のパートの募集賃金は1000円を超えています
 ③ 現在の1000円未満の最低賃金は低すぎ、ワーキングプアを脱することができません
 ④ 国際的に見て日本の最低賃金は低すぎ。先進国では1000円以上。
   全国最低1000円以上を。
 ⑤ 雇用戦略対話を踏まえ、兵庫県最低賃金を1200円以上に
 ⑥ 生活保護との逆転現象解消には、少なくとも1000円以上への引き上げが必要
 ⑦ 全国加重平均を上回る最低賃金に。大阪(909円)との差(65円)をなくせ。
 (ア)全国加重平均を上回る最低賃金
 (イ)大阪との差65円をなくせ
 ⑧ 3%(26円)の引き上げでは不十分

(3)建議のために 
1.時間給1200円以上を出すための政策の議論と建議を
 ① 兵庫県下での先駆的取り組みの経験を生かして政策の議論を
 ② 兵庫県議会の意見書を踏まえて議論を
 ③ 国連・社会権規約委員会の勧告を踏まえて、
   生活保護との比較方法の変更、最低賃金法の改正を
 ④ ILO条約第94号(公契約における労働条項に関する条約)の批准を
 ⑤ ILO条約第175号(パートタイム労働に関する条約)の批准を
 ⑥ 中小企業への支援策を
 (ア)現状で十分か?
 (イ)最低賃金引き上げを求める地方議会の意見書
 ⑦ 全国一律最低賃金制度 
   ~最低賃金を1000円以上とする法制度整備を~