(兵庫の)
最低賃金を1200円に！
このままでは兵庫は、大阪より62円低くなる！
776円 838円
２０１４年８月２０日
異議申出書 提出
兵庫地方最低賃金審議会の意見に対する
異議の申出書
最低賃金法第１２条（もしくは、第１１条２項および同法施行規則８条の規定）にもとづき、以下の通り異議の申出を行います。（注１）
記
【異議の内容】
１．２０１４年８月５日に公示された、最低賃金を７７６円（１５円引き上げ）とする兵庫地方最低賃金審議会の答申意見は、働いて受け取る賃金としては、あまりにも低すぎ、「賃金の最低額を保障することにより、労働条件の改善を図り、もつて、労働者の生活の安定、労働力の質的向上」（最低賃金法）に資するものとは言い難い。
２０１４年７月２５日付「兵庫県最低賃金の改正審議にあたっての意見書」（兵庫地方最低賃金審議会宛）で求めたように、「兵庫県最低賃金を、『生計費を基準に、健康で文化的な生活を営むことができる』金額に引き上げること。そのため、時間給を１２００円以上にすること」。１２００円以上にするための再審議と、さらなる政策議論と建議を求めます。
【異議申出書 目次】
１．７月２５日付「意見書」と、関連する最低賃金をめぐる動き
２．貧困の解消のためにも大幅引き上げ、１２００円までの引き上げが必要です
３．１２００円に引き上げる政策審議・建議を
～中小企業対策と、都市と地方の格差の解消を～
４．２０１４年８月５日 答申発表の内容について
① プレスリリースの作成と、答申本文・別表１・別表２の公表の継続を
② 審議委員・審議経過・資料のホームページでの公表を
③ 意見書の取り扱いなどが不明
④ 議事録のホームページでの公開を
⑤ 答申発表の際は、最低賃金審議の流れ図（異議申出のある流れ図）の添付を
⑦ 兵庫労働局の政策・建議の扱いが不十分
５．目安＝答申１５円を上回る引き上げを！最低でも２３円～６３円以上の引き上げを！
① 日弁連の会長見解 ～少なくとも４０円以上～
② 安倍政権下で物価は上昇し、消費税も引上げられ、最低賃金の少なくとも３％（２３円）以上、できれば５%（３８円）の引き上げが必要です。２０２０年に１２００円にするためには、毎年６３円の引上げが必要です。
③ 他地方の審議会の多くは目安を上回る答申。このままでは大阪との差は６２円。
兵庫も目安を上回る引き上げを！
【異議の理由】
１．７月２５日付「意見書」と、関連する最低賃金をめぐる動き
７月 １日 第４１回 中央最低賃金審議会 諮問
７月 ４日 第５９０回兵庫地方最低賃金審議会
７月 ４日 兵庫労働局、意見聴取に関する公示
７月 ４日 兵庫労働局・兵庫地方最低賃金審議会宛て
『「審議会傍聴に当たっての遵守事項」に関する要望書』 提出
７月２４日 日本弁護士連合会 最低賃金額の大幅な引上げを求める会長声明 【資料②】
７月１５日 目安に関する小委員会（第2回）
７月２５日 意見書 提出 【資料①】
７月２５日 兵庫労働局・兵庫地方最低賃金審議会宛て
『傍聴者数、「傍聴に当たっての遵守事項」に関する要望書』 提出
７月２５日 兵庫弁護士会 最低賃金の引き上げを求める会長声明 【資料③】
７月２７日 東京新聞「最低賃金 密室の議論」 【資料④】
７月２９日 第４２回 中央最低賃金審議会 目安について（答申）
全国加重平均１６円引き上げ（７８０円）を答申
８月 ５日 兵庫地方最低賃金審議会、１５円引き上げ（７７６円）答申
８月１１日 大阪地方最低賃金審議会、１９円引き上げ（８３８円）答申
長文になるので、本文省略。
▲毎年、前年の異議申出書の加筆修正で提出しています。
今回本文A4版８頁（プラス、資料として意見書１９頁＋新規資料４頁。）なので目次だけに。
（注１）
異議申出を何条に基づいて行うのか、ということについて他で取り上げているところはない（額の問題に関係ないので？）。
厚生労働省の説明もない。
１１条から１２条に変更されていきつつあるが、今年も１１条で出している労働局が複数ある。
（神戸）
