南部全労協(東京) 山城博治さんと考えた沖縄 / 全労協新聞 2018年3月号

山城博治さんと考えた沖縄 / 全労協新聞 2018年3月号


南部全労協(東京)
山城博治さんと考えた沖縄


2月14日、東京・大田区下丸子の大田区民プラザで「山城博治さんと一緒に考えたい沖縄 ~基地と羽田空港と私たちの暮らし~」集会が開かれ、会場一杯の160人を超す参加者が集まった。

集会は、呼びかけ人の一人である藤村南部全労協事務局長の主催挨拶から始まった。山城さんの講演は、反米軍基地全米交流会が作った10分ほどのビデオ上映から始まった。逮捕され、現在裁判中の山城さんがその不当性を訴えたビデオで、山城さんの話は英語の字幕付きであった。

3月14日の判決を前に、今、日本国内のみならず、34か国から無罪を求める署名が集まっているという。

山城さんは、名護市長選挙の結果に触れながら、「徹底した官邸主導の選挙で名護市長選挙は負けてしまい、本当に残念だったが、稲嶺さんは、選挙の翌日からシュワブゲート前にいた。沖縄は決してあきらめない。『世界』3月号に北上田さんの記事が掲載されているが、大浦湾には断層があり、そう簡単に基地はできない。しかし、政府は浅瀬から埋立て、沖縄があきらめるのを待っていると思うが、沖縄は勝つまであきらめない。形があるようなないような柔軟なアメーバー運動で頑張っていこう」と訴えた。

集会の後半は、山城さんと那須りえ大田区議会議員との羽田空港増便による首都圏低飛行問題と沖縄のつなげたトークが行われた。

まず那須区議は、「首都圏上空には米軍横田空域が広がっていること。わずかに『返還』される空域を今度はオリンピックを口実とした羽田の増便とそれに伴う首都圏上空を民間飛行機が飛び交うこと、また、オスプレイの横田配備が予定されており、東京の空は私たちの物ではない」ことを訴えた。

山城さんも「沖縄で相次ぐ米軍機や米軍による事故があり、日本国憲法よりも日米地位協定の方が上にあること」を語った。

そして二人とも「主権者である私たちが、粘り強く闘っていくことの中に未来があること」を異口同音に語った。

最後にみんなで、「沖縄のことは沖縄が決める」と山城さんと共に、合唱して集会を終えた。

東京南部では、3月9日午後6時から田町交通ビルで映画「沖縄パート2」の上映会も予定。沖縄の闘いに連帯しながらこれからも闘っていきたい。

(南部全労協事務局長 藤村妙子)





沖縄のたたかいと連帯する東京南部の会
辺野古・高江の闘い」山城さんの講演





Hiroji Yamashiro: a leader of the Okinawa movement against U.S. military bases