全労協/ 関西生コン弾圧を許すな!とデモ / 新聞 2019年12月号

全労協関西生コン弾圧を許すな!とデモ / 新聞 2019年12月号


 

大阪全労協

関西生コン弾圧を許すな!とデモ

 

十一月十六日、大阪のデモの解散地点によく使われる大阪駅近くの西梅田公園。ふだんはダンスやスケボーの練習で若者たちもよく利用するこの公園にこの日は、さまざまな組合旗や市民運動の旗を持った人びとが続々と詰めかけていた。集会前段の月桃の花歌舞団によるエイサーの響が高らかに上がったころにはほぼいっぱい。集会開始の十四時には人びとの隊列と林立する組合旗で会場は埋め尽くされていた。「声をあげよう!弾圧許すな!11・16全国集会」はこうして始まった。

 

主催者あいさつの藤本泰成フォーラム平和・人権・環境代表に続いて当該労組の小谷野毅全日建連帯労組中央本部書記長、沖縄から山城博治沖縄平和運動センター議長、あいちから「表現の不自由展・その後」問題に取り組む高橋良平さんといずれも力強い挨拶が続いたが、とりわけ山城博治さんの「博治節」には魂の訴えが込められていて心を揺さぶられた。さらにそのあとに続いておこなわれた川口真由美さんのミニコンサートでの感動的な歌声と合わせて、集会から数日たっても「あの日の集会では涙が出そうだった」ということを何人もの人から聞いた。この盛り上がりも、全港湾を中心とする集会実行委がずっと準備してきた成果だ。そして、集会数日前の新たな弾圧(関西生コン支部三人再逮捕、別事件で釜ヶ崎の四人不当逮捕)が、取り組んでいるみんなの心をさらに燃え上がらせていた。

 

全労協からも地元大阪全労協の多くの加盟労組組合員をはじめ、本部からも中岡事務局長など何人かの役員が駆けつけて参加されていた。主催者発表一二〇〇人(実際にはもっと多い)の参加者は集会後、「弾圧やめろ!仲間を返せ!」という心からの訴えをシュプレヒコールで叫びながら、大阪地裁までのデモを貫徹した。解散地点の大阪地裁前では自然発生的に「仲間を釈放しろ!」のコールをみんな挙げていた。まだまだこの問題で動いていない労働組合が多い。これは本当にあなたたちすべての問題だ。すべての労働運動への弾圧を許さないために全員釈放と弾圧への謝罪を勝ち取るまで組織の垣根を超えて闘おう!

(大阪全労協事務局長竹林隆)

 

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