ブレストシーブ争議 長年の闘いで勝利 / 全労協新聞 2018年1月号

ブレストシーブ争議 長年の闘いで勝利 / 全労協新聞 2018年1月号


全国一般全国協 宮城合同労組
ブレストシーブ争議 長年の闘いで勝利

〇〇さんに対するブレストシーブ宮城工場副工場長の暴行でっち上げ被害届、そして工場からの排除、さらに今年に入ってからも〇〇さん一人に対して朝礼を3人で行うなど、様様な人権侵害行為が行われた。

人権侵害に抗して闘い続ける〇〇さんを支援するため、2年前に宮城全労協が呼びかけて共闘会議が結成され、7団体74人が結集し、大阪本社抗議行動・連続的街頭情宣・各戸チラシ配布を行った。

そして、18回続いた仙台地裁古川支部での民事裁判では、裁判所周辺での情宣と満席傍聴支援体制を取り組んできた。

〇〇さんを先頭としたこれらの闘いにより、6月26日の証人尋問を経て、10月2日の民事裁判の場で、「会社が生活面及び今後の労務政策面で責任をとった」と、組合が評価できる内容で勝利和解が成立し、〇〇さんは1カ月後に退職した。

また、民事裁判和解の後も、ブレストシーブ宮城工場副工場長は、警察への被害届を維持して取り下げなかった。しかし、10月下旬、検察庁がこの被害届に対し、「嫌疑不十分」の理由で不起訴処分を下した。

近年、不起訴処分の理由の約9割が初犯などを理由とする「起訴猶予」であり、これに対して、「嫌疑不十分」は、起訴しても無実の結論しか得られないという検察の判断である。

〇〇さんは、暴行事件のデッチ上げによる刑事弾圧に対しても毅然とした態度で臨み続け、完璧に跳ね返した。

12月5日、仙台で争議勝利報告集会が開催され、組合執行役員である共闘会議事務局から「〇〇さんが屈せず、広範な支援が得られたことにより、今回の闘いの勝利が勝ち取られた。今後もあらゆる人権侵害と闘い続けよう」と訴えかけられた。

また、12月7日には、〇〇さんが本社抗議行動を取り組んでいただいた大阪全労協に支援お礼に出向き、当日の忘年会に参加させていただき、交流を深めた。

全国の仲間の厚いご支援、地域の人々の包囲でブレストシーブ争議を勝利解決することができました。まことにありがとうございました。