全国一般全国協 神奈川 エイボン和解成立 復職へ / 全労協新聞 2017年12月号

全国一般全国協 神奈川 エイボン和解成立 復職へ / 全労協新聞 2017年12月号


全国一般全国協 神奈川
エイボン和解成立 復職へ


これまで多くの皆さんにご支援いただいてきたエイボン裁判は、東京高裁において和解により解決しました。再雇用により復職し、2018年1月1日より、エイボンの100%子会社である株式会社リブアンドライフに勤務することが決まっています。これまで多くの皆さんのご支援に感謝するとともに、皆さんとともにこの和解を喜びたいと思います。

2017年3月28日、東京地裁民事11部は、エイボン・プロダクツ(株)による2014年1月オアス解散時の解雇は無効とする画期的判決を行いました。

エイボンは、2012年7月、厚木工場の製造部門を会社分割により子会社化し、オアス・グローバル・マニファクチャリング(株)を発足させました。

「社名が変わるだけで仕事の内容も給料も変わりませんので安心してください」などと言いながら、分社化からわずか1年半後の2014年1月31日、オアスを解散、厚木工場を閉鎖して、210人もの労働者を退職に追い込みました。そして合意退職を拒否した〇〇さんは解雇されたのです。

会社分割を行うときは、分割された子会社に行くのか、親会社に残るのかという希望の聴取も含めた事前協議(「5条協議」平成12年商法等改正法第5条)を義務付けていますが、判決はエイボンの主張をことごとく退け、「法が5条協議に求めた趣旨に反する」とエイボンが5条協議をまともに行っていないことを指摘、さらに、「原告は、本件会社分割による被告(エイボン)からオアスへの労働契約継承の効力を争うことができる」とし、「原告が、被告に対し、労働契約上の権利を有する地位にあることを確認する」と、エイボンの社員としての地位を確認しました。