全国協神奈川 エイボン争議に解雇無効の判決 / 全労協新聞 2017年5月号

全国協神奈川 エイボン争議に解雇無効の判決 / 全労協新聞 2017年5月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



全国協神奈川
エイボン争議に解雇無効の判決



三月二十八日東京地裁民事一一部は、エイボン・プロダクツ㈱による二〇一四年一月三十一日のオアス解散時の解雇は無効とする判決を下し、原告岩澤氏がエイボンの社員である地位の確認と解雇時から判決確定日までの賃金、賞与の支払いを命じた。

エイボンは二〇一二年七月厚木工場の製造部門を会社分割により子会社オアス・グローバル・マニュファクチャリング㈱を発足させた。

「社名が変わるだけで仕事の内容も給料も変わりませんので安心して下さい」などと言いながら、わずか一年半後の二〇一四年一月三十一日オアスを解散、厚木工場を閉鎖して二一〇人の労働者を退職に追い込んだ。そして合意退職を拒否した岩澤さんを解雇したのだ。

会社分割を行うときには、本人の希望聴取も含めた事前協議(「五条協議」という・・平成一二年商法等改正法附則第五条)を義務づけている。判決は、エイボンがこの五条協議を行わなかったとして、岩澤氏の地位を確認した。

組合は、判決を受けて四月四日エイボン社へ岩澤さんの復職を求める申し入れを行った。この中で会社は「控訴する」意思を明らかにした。判決に散々非難され誤りを指摘されたのに開き直っている。組合は、四月五日エイボン組合員を先頭にみなとみらいビジネススクエアへのビラ入れ、マイク情宣を行い、エイボンの労働者への勝利の報告を行った。

(神奈川県共闘・横澤仁志)