全労協/ 東部労組(メルスモン製薬) 復職へ裁判で闘う / 全労協新聞 2018年6月号

全労協東部労組(メルスモン製薬) 復職へ裁判で闘う / 全労協新聞 2018年6月号

全国一般東京東部労組(メルスモン製薬

復職へ裁判で闘う



 医薬品を製造・販売するメルスモン製薬から、十四年勤続・十九回もの雇用契約更新を重ねた実績をないがしろにされ、昨年九月十五日、雇い止め・解雇された全国一般東京東部労組の島津さん(労働相談支部)が、五月九日にだされた労働審判結果に異議を申し立て、五月十六日、本裁判に移行しました。同日、菅野存・東部労組委員長、矢部明浩・同書記次長、原告代理人の河村健夫弁護土とともに東京地方裁判所で提訴手続きを終えた島津さんは、そのまま厚生労働省で記者会見に臨みました。

 裁判所から下された労働審判の内容は、「島津さんと会社は、労働契約が二〇一八年九月十五日に終了したことを相互に確認する」「会社は、島津さんに対し解決金として三〇〇万円の支払う」というもの。労働審判で一貫して復職あるのみと主張を展開してきた島津さんに金銭和解を押しつけているばかりでなく、かんじんの解雇の法的位置づけにつきその判断を回避するという極めて不当かつ異例な中身でした。現在安倍政権が目論んでいる「解雇の金銭解決」にも司法サイドから側面支援しかねない、著しく反社公的なしろものと言わざるをえません。

 島津さんは、会見で「会社による不当な扱いの撤回・復職だけを求めていたのに、こんな結果になるなんて本当に侮しく思います。これからも雇い止めを撤回させ復職するまで闘い続けていきます」と改めてその決意を述べました。皆さまのたゆまぬご支援、どうぞよろしくお願いいたします。