マタハラ解雇和解 / 全労協新聞 2017年3月号

マタハラ解雇和解 / 全労協新聞 2017年3月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より




遠州連帯ユニオン

マタハラ解雇和解
出産、子育てへ



一年四カ月にわたり遠州連帯ユニオンで取り組んで来たマタハラ事案は、二月十六日、裁判での和解が成立した。

この事件は、産休取得を申し出た日系ブラジル人女性が、その直後に、産休中となる契約解除予告をされたため違法を通告したところ、さらに一カ月前に遡っての解雇を通告なしになされたというもの。労基法違反等で昨年五月に提訴すると、被告会社は頑なに法違反を認めなかったが、裁判二回目には解雇を撤回した。その後は当該の社会保険資格回復手続きの履行等を含め和解による解決を模索していた。

原告は、結果的に退職することにはなったが、「最後までできたのはすごく良かった。ここまでできるか不安だった」と述べ、代理人の小笠原里夏弁護士は、「日本語もあまり分からない中で、よくこの問題に立ち上がってくれた。勇気のいる行動だった。日本の女性の権利向上にも貢献していただいた」と原告に謝辞を述べた。争議中に帝王切開による出産、そして子育てとがんばり通した原告に、改めて拍手と感謝を送りたい。

みなさまにも、応援をありがとうございました。