全労協 第11回 組織化合宿報告 / 全労協新聞 2016年8月号

全労協 第11回 組織化合宿報告 / 全労協新聞 2016年8月号



全労協新聞
より


全労協 第11回 組織化合宿報告

日々の苦闘にこそ
組合活動の神髄が



 六月二十六日、二十七日と箱根で、恒例の全労協の組織化合宿で開催された。今年は、いつもと違い外部講師の招聘をやめ、それぞれの組合が組織内外でどう組織化を進めているのか、の報告と議論を中心に交流を行った。

 職場多数派の東京清掃労組、東水労や、国労の報告は、組合離れや高齢化の波の中で、それでもやはり特効薬はないのであり、学習会や安全ノート、ハンドブックの作成、そして最後はとにかく呑みにいく、ということでもあった。

 東京東部労組からは組合結成通告状況がビデオ上映され、また東京労組西武労組か収された中で親会社の労働者と結合し組織を拡大して、賃金体系の二重基準を打破する闘いが報告された。

 やはり、日々の苦闘の中にこそ組合活勣のコツ?や真髄がある。そのような日常活動にも触れて、いつもとは違った充実感を持った会合であった。

全労協常任幹事・福田徹矢)




●組織化合宿に参加して
とにかく面白かった



 内容盛り沢山で書ききれない!というのが本音、とにかく面白かったです!

  「体育会系の職場で世代間の対立を受け止め、信頼関係を築くことが大切」(全水道東水労・国谷執行委員)体育会系のノリが苦手な私のような人間でも活勣できる場にしていきたいなと思いました。

 「東京駅の一番忙しい部署がJR子会社の社員を中心に運営されている!ペットボトルを買うのも躊躇する低労働条件!そこでの労働者代表選の闘い」(国労東京駅分会・青柳執行委員)同じ仕事をしているのにJR社員、グリーン社員、子会社社員で賃金が違うのが放置されていいの?労契法二十条での闘いかできるといいな。

 「支部結成前に初級労働学校を開催し理解を深め、結成申入れ前にシミュレーションを行っている」(全国一般東京東部労組・菅野委員長)これだけの準備をしているからこそ結成通知時点で確認書を結べるのか!と感動すら覚えました。事前準備大事!緊張で文宇を間違えたというエピソードにほっこりしました。

  「長年働く非正規よりもアルバイトのほうが高い時給」(郵政ユニオン・中村書記長)誰もがおかしいと感じることなのに、反対の声をあげても尚、それを通そうとしてくることに怖さと理不尽さを感じました。負けてなるものか!

  「行動を目に見える形で示していくことが大事」(全国一般東京労組西武労組・青野書記長)確かに「組合が何をしているか分からない」という意見を私もいただくことがあるのでひとつの反省点でした。もっと伝えていこう♪

 「組合勧誘のため、メリットを書き出した」(東京清掃労組・中里副委員長)会議を重ねて作成したという資料が配布されたので、大事に読み返しています。転用できるところがありそうです。

 全体を通して思ったのは、どんな価値観も受け止め、安心できる居場所を作っていくことで自然と人は集まるのではないかということです。「何をすれば」ということももちろん大切ですが「何をしないか」も大切なのかもしれない、と感じた合宿でした。

(仝国一般三多摩労組 渡辺香織)