全国一般東京労組 スラップ訴訟 不当判決許さない / 全労協新聞 2016年3月号

全国一般東京労組 スラップ訴訟 不当判決許さない / 全労協新聞 2016年3月号



全労協新聞
より


全国一般東京労組
スラップ訴訟
不当判決許さない


富士美術印刷が労働組合争議行為に対し、当該個人を告訴した「スラップ訴訟」に対する判決が、二月十日に出された。その内容は、二、二〇〇万円の請求に対し三五〇万円支払えというもの。会社が主張する社前行動や顧客からの取引停止、インターネット上の記述による損害などは認めていない。

東京地裁はビラや旗・横断幕に書かれた表現が、一般人に与える印象として会社の社会的評価を低下させているというのだ。さらに顧客の問い合わせに社員が対応させられたことが主たる損害だという。金額の根拠は何も示されていない。憲法第二八条に保障された団結権団体行動権の行使を「共同不法行為」と断罪する、偏向的な不当判決である。

これは一争議、一労組に対する攻撃のみならず、労働組合全体に対する司法の弾圧である。更に「表現の自由」を破壊し、安倍政権が目論む憲法改悪を先取りする、極めて危険な判決である。全ての力の結集で反撃し、フジビ闘争に勝利しよう!

(小金井俊弥
フジビグループ分会)




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