全労協/ 全労協教育集会 / 全労協新聞 2016年1月号
全労協
http://www.zenrokyo.org/
全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より
全労協教育集会
「安倍教育改革」を許さない
戦争法が教育に
求めるものは…
戦争することを厭わない子
どもたちを作るためには、愛
国心を刷り込む教育、あるい
は何も考えない教育を行うこ
とだが、どちらもそう簡単な
ことではない―十二月十一
日、全労協主催教育問題学習
会で、講師の広田照幸さん(日
本大学教員・教育社会学)は
こう切り出した。日本会議を
中心とした超保守の面々を閣
僚に揃え、「教育再生」を自
ら政権の柱と自認する安倍政
権だが、決して一枚岩ではな
く、多元的なファクターの中
での綱引きが必ずあり、そこ
に闘う余地がある、と。
八〇年代以後、小泉政権時
の内閣主導を経て、政治がダ
イレクトに教育内容にまで介
入するようになった。背景に
は、小選挙区制導入等で首相
権限が圧倒的に強くなると言
う政治構造の転換があり、安
倍政権ではこれまでできなか
った道徳の教科化、教科書「改
革」等々可能にした。自民党
内「教育再生実行本部」が原
案を作り、それがそのままス
トレートに教育政策として実
行される構図だ。一方で、十
八歳選挙権で求められる「主
権者」教育等、自ら思考し判
断する力を育む教育も必要と
されているのだ。両者は常に
せめぎ合っていて、そこに闘
う余地もあるという。原則的
な見解や立場を手放すなと私
たちへの熱いエールももらっ
た。
こ
の夏の戦争法案反対の闘
いの場には、多くの若い人た
ちの参加があった。近づく「戦
争」を一番リアルに感じる彼
・彼女らと共に手を携え、戦
争法の実働をストップさせる
のは私たちである。
当日は、大阪W選挙での敗
北という厳しい状況の中で、
あの橋下からついに謝罪を勝
ち取るという大阪教育合同の
ホットな闘いの報告もあり、
全労協の闘いと教育の課題を
結びつけて考える貴重な機会
になったと思う。第二、第三
に繋げたい。(京極紀子学校事務職員労働組合神奈川)