2016/01/04/ 全国一般全国協

2016/01/04/ 全国一般全国協


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格差と貧困に対決する16春闘を闘おう!

全国一般労働組合全国協議会中央執行委員長 平賀雄次郎


 中東・ヨーロッパ・全世界で「テロとの戦争」という嵐が吹き荒れている中、2016年の幕開けを迎えました。昨年一年、日本の政治・社会の状況は大きく変化しました。格差・貧困の拡大で不安定、流動化する私たちの生活を横目に、安倍政権は戦争法を筆頭に労働者派遣法改悪・原発再稼勣・辺野古基地建設・武器輸出容認などを強行し、生活と将来にますます不安の影を落とす事態が続いています。

 2016年はこうした流れを押し返し、安心・安全な社会と生活を取り戻すための反撃の1年として重要なときです。


大幅賃上げ、均等待遇、時間規制の強化を!

 そのための第一の課題は、劣化する賃金・労働条件の抜本的改善を求める闘いです。

 アベノミクス三本の矢は、低下する実質賃金、引き続く長時間労働の日常化など働くものの賃金労働条件を食い物にして、一部大企業に未曾有の内部留保を拡大しただけで
す。反省もなく、第二ステージと称して「一億総活躍時代」「GDP600兆円」を掲げて財政破綻への道をすすめ日本経済に大きな問題を生み出しています。

 今や全労働者の4割近くを占める非正規労働者の生活実態は貧困がすすみ、中小企業労働者の生活を押し下げ続けています。

 労働組合の原点に返り、しっかりとした賃金ペースアップ、非正規労働者の賃上げとしての最低賃金の大幅アップ・均等侍遇実現、8時間労働・年間千八百時間労働への規
制強化を三位一体として、職場の取組みを強めることが必要です。そのことこそが実質経済を安定させ生活と将来に安心を作り出す道です。


労働基本権の侵害を許さない社会的包囲網を!

 第二の課題は、職場の闘いを外へと広げ社会的規制に高めることです。

 そのため現在、国会に上程されている「高度プロフェッショナル賃金制度」すなわち定額働かせ放題の時間規制撤廃の法律に反対し、実効性のある時間短縮・労働時間規制を実現することです。

 また法律違反の解雇さえ金銭を払えば認めるという「解雇金銭解決法案」も、厚生労働省での審議が始まりました。

 一人ひとりの労働者、一つひとつの労働組合の力を一つにして労働基本権の侵害を許さない大きな運動を作り上げることが必要です。


「戦争への道」に反対し続けよう!

 第三の課題は、人々の不安と不満を煽り排除と差別を拡大する「戦争ヘの道」に反対し続けることです。

 「戦争法」の成立は、私たちが殺し殺される事態をつくります。「戦争法」廃止へ向けた2千万人署名が呼びかけられています。沖縄の人々を無視して強行されている辺野古基地建設に反対する闘いと共に大きな世論のうねりを作っていきましょう。

 7月には参院選挙があります。安倍政権の暴走に抗する労働者一人ひとりの選択が問われます。

 力を合わせて、16春闘勝利へ全力をあげて闘いましょう。