全労協/ 全労協大会に参加して / 全労協新聞 2015年11月号

全労協/ 全労協大会に参加して / 全労協新聞 2015年11月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm
より



全国労働組合連絡協議会
第27回大会報告

安倍自公政権打倒を宣言

労働者民衆の平和と権利、
生活を守るために



全労協大会に参加して




橋下維新は
全国の問題


大阪教育合同労組
大椿裕子


 大会討論の中で、大阪の橋下維新に関する方針(案)が不十分であることを指摘するとともに、大阪の現状と橋下維新の危険性について報告した。大阪では、大阪府知事大阪市長を決めるダブル選挙が十一月二十二日に押し迫っている。維新は、先の住民投票で否決された大阪都構想を再度争点として選挙に臨むという。都構想での敗北が決まったその日、政治家引退宣言をした橋下徹だが、維新の党から離党し、ちかく新党結成をする。自ら離党しておいて「政党交付金を分けろ」とか、「維新は解党する」だとか完全に言動か支離滅裂だが、彼のしたたかな野心は全く衰えていない。

 官邸は、都構想に反対する自民党大阪府連ではなく、橋下維新に理解を示すというねじれた構造になっている。安倍政権は、改憲へのさらなる後押しとして、橋下徹の存在を必要としていることは間違いない。数々の不当労働行為を行い、労働組合弾圧に情熱の限りを燃やしてきた橋下徹が国政で安倍と手を組めば、憲法九条どころか、憲法二八条まで改憲されるだろう。だからこそ、このダブル選挙で橋下維新を最期にしなければならない。大阪に暮らす私たちが、橋下維新の暴走を止められなかった結果が、横暴な安倍政権を登場させることにつなかった。安倍政権を倒すためには、まずここで橋下維新を終わらせることが必要である。大阪だけの問題ではない。全国のみなさんの応援を必要としている。





草の根右翼
との闘い


国労高崎地本
原田繁彦


 草の根右翼と言われる歴史修正主義が日本社会に台頭している。群馬県においても、朝鮮人・中国人の強制連行・強制労働現場か各地に存在し、異郷の地で命を落とした朝鮮人・中国人が存在した。

 そうした歴史を踏まえ、県有地「群馬の森」に「記憶・反省・そして友好」の碑が県内外有志のカンパにより建立をされた。碑の意味は「歴史を記憶し、それを反省し、その上に立ち友好を結ぼう」というものである。群馬県当局は、十年という追悼碑の設置許可延長に対し、毎年行われてきた追悼集会において「政治的発言かあった」「騒動があった」「許可条件に合わない」と認めない旨を通知し撤去を求めてきた。県当局を相手に行政訴訟が闘われている。全国で同様の歴史修正の動きが起きている。これは草の根右翼と言われる団体による圧力に端を発している。

 今、各地で在日の方々に対するヘイトスピーチが横行し、彼らは日本人に対しても「売国奴・恥を知れ」と罵声を浴びせる。昨年の全労協大会において、県に対する「設置許可を求める請願署名」の協力要請を行い、請願署名、第一陣として一五〇〇〇筆、第二陣・二七〇〇〇筆を集約しすでに提出することができた。協力に感謝いたします。

 全労協に結集する労働者として東アジアの平和安定・世界平和を目指して連帯を強化する。すべての差別・偏見を許さない。民族の違い・人種の違いを理解し差別しない。それが日本の平和と民主主義を守り戦争をさせない事につながると確信をしている。





青年委員会も頑張る

神奈川県共闘
宮澤哲


 十月四~五日にかけて、全労協大会に参加し、青年委員会結成のご挨拶を申し上げました。

 大会では労働者派遣法改悪、そして戦争法成立強行という安倍政権の暴走に対する幅広い市民、労働組合の闘いの成果をこれからの新しい運動につなげるべく、労働組合としても真剣に取り組んでいかなければならないという基調提起がありました。青年委員会もこうした課題をぜひ担って行きたいと思います。

 また、多くの若者か不安定雇用や低賃金の職場、あるいは違法な働かせ方で苦しんでいます。そうした若者を労働組合にむかえ、人間らしい生活を共に作っていけるよう私たち青年委員会も頑張りますので、みなさんのご支援、ご協力をお願いします。