全労協/ 東京東部 24時間ストライキ / 全労協新聞 2015年8月号

全労協/ 東京東部 24時間ストライキ / 全労協新聞 2015年8月号


全労協
http://www.zenrokyo.org/

全労協新聞
http://www.zenrokyo.org/simbun/sinbun.htm




●東京東部労組全溶支部

ゼロ回答に怒りが爆発
24時間ストライキを貫徹



JRや私鉄各社のレール溶接を手がける株式会社全溶(本社:東京都練馬区)の労働者でつくる全国一般東京東部労組全溶支部四二人は、会社側の組合要求に対する不誠実なゼロ回答に抗議するため、七月十日午前六時から同十一日午前六時までの二四時間ストライキを貫徹しました。七月十日午前十一時からは全溶本社前でストライキ抗議アピール行動を支援者を含めて約八十人で実施しました。

全溶支部は七月八日夜に団体交渉を行い、過去に赤字脱却の名目で一方的に削られた手当や人員の復活、また会社の黒字化に協力してきた見返りと生活を守るためのボーナス増額などを要求しましたが、いずれもゼロ回答に終始する会社側に怒りが爆発。そのまま本社所属の組合員三二人が初めてのストライキに突入し、夜間作業を放棄しました。七月十日は第二波として二四時間ストライキを実施。東京レールセンター所属の十人も合流して総勢四二人の組合員が一糸乱れぬ団結でストライキを貫徹しました。

七月十日に実施した抗議アピール行動では、本社前にストライキ決行中の組合員が結集し、東部労組各支部や他労組の仲間とともに「手当カットを許さないぞ!」「生活できるボーナスを払え!」などとシュプレヒコールを繰り返しました。本社横の駐車場には作業用トラックが止まったままで、まざまざとストライキの威力を示しました。本社前には会社役員らが居並び、行動の妨害を試みましたが、組合員の抗議の声ではねかえしました。

一人ずつマイクを握った全溶支部の組合員は「夜昼夜昼の連続勤務で社長が寝ている間も寝ずに働いている私たちの生活を少しは考えるべきだ」「夜間作業の人員を減らされたことで作業の安全に影響が出ている。事故が起きたときどう責任を取るのか」「勝手に手当を削られて家のローンを抱えながら家族の生活もめちゃくちゃにされた」「何も過大な要求はしていない。もとにあった労働条件に戻してほしいと求めているだけだ」など切実で真剣な声が続きました。

支援の仲間からは地元・練馬全労協の三澤議長と東京全労協の中原副議長のアピールを受けました。組合側は要請書を社長に手渡そうとしましたが、会社代理人の芳賀淳弁護士(芳賀淳法律事務所)が割って入り妨害しました。組合員らは「沼田社長を出せ!」のシュプレヒコール。それでも社長は姿を現さない、社長に取り次がないという卑怯な態度だったため、支部の中田委員長が要請書を読み上げて芳賀弁護士に手渡しました。

丸田副委員長による団結ガンバローで締めくくりました。